今日:3 hit、昨日:12 hit、合計:16,907 hit
小｜中｜大
3 ページ3
どんどん広くなるテーブルの真ん中に置かれた灰皿
その灰皿に残った吸殻を暫く見つめていたと思ったら
誰かからお土産にと貰ったまんま放置してた
キャラクターの描かれたクッキーの缶を開けて
躊躇わずに中身を捨ててその中に入れた
そんなことしなくても
火を消してから随分たつその吸殻が
火の元になることは無いのに
そう思いながら見つめていたら
「匂いって一番その人を思い出すでしょ？」
「どうしようもなく生きて行くことさえ難しくなって」
「あの人の事を忘れられ無いのに思い出せなくなった時の為に」
「あなたにとってのパンドラの箱」
「あの人がいない事を思い知らされて」
「きっと絶望しか出てこないけど」
「それでも」
「底には希望が残るはずだから」
そう言って僕に差し出した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：UTA
| 作成日時：2020年2月14日 5時
