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次の日の朝
目が覚めたら俺はヨコの胸にしがみついとって
びっくりして離れよう思たら
そんな俺をヨコごとヒナが抱きしめるようにして眠っていた
動かれへんし
視線だけあげたら
他の人とは寝られへん言うて
今まで一緒に旅行行っても
別の部屋とってたヨコが
優しい顔で寝ていた
もぞもぞと動いた俺を
ぎゅっと抱きしめ直して
背中をトントンとしてくれる
けど相変わらず寝たまんま
琴音ちゃんと間違えとんとちゃうの？
どうしたもんかと思たら
「目ぇ覚めたんか？」
って耳元で声がした
その声は掠れてガザガサやけど
びっくりするくらい優して
俺が返事する前に
その声で目が覚めたヨコが
ヒナに負けんくらい優しい声で
「頭痛いことあらへんか？」
って照れたりせんと
俺の頭をくしゃくしゃとして
布団から立ち上がったから
さっきのも間違えとったんとちゃうのが分かった
昨日の夜中に自分がどんな風やったんか
想像するんも恥ずかしいけど
二人の様子見てたら
結構迷惑かけて甘やかされたんやと思う
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作者名：UTA
| 作成日時：2019年11月2日 17時
