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そのあともAちゃんは眠り続けて
楽しい夢見れてたらええのになぁ
それが無理なんやったら
夢も見いへんくらいに寝れたらええのになぁ
そう思いながらAちゃんの寝顔を見とった
面会時間終了のアナウンスが入ってもAちゃんは眠り続けとったから
今日は帰るし明日もまた来るってLINEに送っといて病室を出た
ナースステーションに向かってお辞儀したら
さっきご飯持って来てくれた看護師さんがお辞儀を返してくれた
エレベーターおりたら
案内板見んと夜間出口も分からへんから
外来が終わって電気も消えて人もおらへんやけに寒々しいロビーに向かう
そこには長すぎる足を持て余して椅子に座る人影
「ヒナ･･･」
俺が小さく呟いたら弾かれたように立ち上がって俺に近づいてきた
「大変やったなぁ」
可愛いくりくりのタレ目を少し潤ましてヒナが笑いかけてくれる
「疲れたやろ？運転したるわ」
って俺の方に手を出す
俺はポケット探って素直にキーを手渡す
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作者名：UTA
| 作成日時：2019年11月2日 17時
