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食事を終えたら

俺はカバンから病院でもろたリーフレットと

先生が手書きで書いてくれた病状の説明を出してテーブルに広げる


ヨコとヒナがデコ付き合わせて真剣にそれを読む



「・・・また聞こえるようになるかは分からへんねん・・・」



俺がそう言うたら

二人は天を仰いで

琴音ちゃんは黙ってリビングから出て行った


誰も話さへん静かな時間が流れる

どれくらいの時間が経ったんやろ


リビングのドアが開いて

スエットとバスタオルを抱えた琴音ちゃんが入ってきた



「ほら」

「明日も仕事やろ?」

「順番にお風呂入って寝んと」



そう言うて俺とヒナにスエットとバスタオルを差し出す

えっ?

ってなる俺とヒナに



「時間短縮」

「ちょっと狭いけど二人で仲良く入って来て」



そう笑う琴音ちゃんの目は真っ赤やった


俺が呆気にとられて固まっとるんに

さっさと状況把握したヒナが



「ほなそうさせてもらうわ」



ってスエット受け取って

横に座る俺を見て



「ほらすばる」

「ヨコと琴音ちゃんも入らんなんしさっさと行くで」



立ち上がった


えっ?ってヒナを見上げる俺に



「なんなら三人で入る?」



って琴音ちゃんが笑って



「アホか」



って笑いながらヨコが俺の腕を引き上げて立たせる

思わずヨコの顔を見たら

トンと肩を叩かれて

優しい笑顔で風呂へと促された

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作者名:UTA | 作成日時:2019年11月2日 17時

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