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ここんちより遠い俺んちに合わせたまんまのアラームの音で目が覚めて

一瞬ここがどこか分からへんかったけど

俺だけのやない温もりと

横で口をちょっとだけ開けて

まだ可愛い寝息たてとるAちゃん見て


あぁそぉかって

小さな幸せに浸る


てっぺんがちょっとだけ丸い鼻をツンってつついて

そん次にほっぺつついて

眉間に皺がよったん見て口元が緩む


ほわぁってした気分でAちゃんの寝顔堪能しとったら

枕元のAちゃんのスマホが鳴る

鳴っとるけどAちゃんは何事も無いように夢の中


おいおい

アラームの意味あらへんやんけ


そう思たら

スマホの横に置いてある目覚まし時計が鳴った


Aちゃんはモゾモゾ布団に潜って

手ぇだけ伸ばして時計取ったら
布団の中に持ち込んで

そのまんまクゥクゥ寝息が聞こえてきた


どうすんのやろ?

俺起こした方がええんかな?


そう思た時に

テレビんとこ置いてあった時計が

さっきの目覚ましとは比べもんならへんくらい大きな音で鳴り出した


暫く布団の中で「ゔぅ」って唸り声がしてたと思たら

ムクってAちゃんが起き上がって

ふらふらテレビとこに行ってアラームを止めた

布団潜ってたから髪の毛バーバーなAちゃんが

テレビの前にペったん座りして

時計握りしめたまんま

カクカク船漕いでる


あかん笑えてきた

めっちゃ寝起き悪いやん


昨日まで俺より早よ起きて

何なら朝ごはんまで作ってくれとったのに

全然あかんやん

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作者名:UTA | 作成日時:2019年2月10日 6時

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