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Aちゃんの目にはうっすら涙の膜が張ってて



「てなワケで今日はもぉ寝ます」


「俺真っ暗派なんやけど良かった?」



って聞きながら

頷いてるAちゃんに

チュッってキスをする

ギュッて目をつぶった瞬間にポロリと涙が零れたAちゃんが



「...は毎日するん?」



って聞いてくるから

枕元のリモコンで部屋の電気を消しながら



「おやすみのチューは普通は毎日するんやで」

「男からしてお返しに女の子からして」

「ほんでおやすみなさいって寝んねん」



そうちょっと笑いながら言うたら



「...すばるくん嘘言うてる」



ってAちゃんに言われて



「バレたかぁ」



って言うた瞬間

俺の唇に短くAちゃんの唇が触れた

「!!」

電気消しとって良かった

俺全然真っ赤やん


手を繋いだまんま

「おやすみなさい」って言うて

モゾモゾ俺の方に擦り寄ってくるAちゃんの背中に右手を回して抱き寄せる


もぉ今日はこれだけで十分幸せやわ


優しく温まった布団の中

Aちゃんの柔らかさを感じて



「すばるくん...歌とて...」



ってAちゃんの可愛いお願いに答えて

耳元で小さく歌う

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作者名:UTA | 作成日時:2019年2月10日 6時

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