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葛「とりま、俺と叶出しとくか」



ーずっと龍ちゃんに入ってるもんなw
ー叶はよ来てくれ
ー早く!


ガチャ

葛「あ」

「葛葉!お前バカ!!」



ーきた
ー声でかぁ
ーめっちゃおこ



葛「まぁじやらかした。全部言っていいって」

叶「じゃあ説明しよ!言い訳にしかならないけどね!」



ーいいから早く!
ー叶おこだ
ーそりゃ怒るって
ーちゃんと聞くからはよ



叶「まぁ言っちゃうと、僕ら龍ちゃんの家の合い鍵持ってるんだよね。そのことは、えにからも了承してくれてる。」



ーま?
ーえ、
ーなんで



葛「あいつさ、デビューする1週間前に倒れたんだよ。んで、それ見つけたのが、俺と叶」

叶「あの時は本当に怖かった。心臓止まりかけたもん」

葛「玄関の鍵開いてるし、リビング行ったら、キッチンで龍倒れてるし、マジで焦った。
このままコイツ、いなくなるんじゃねーかって」

叶「そうだね。何回呼びかけても、返事ないし、顔色も真っ青だったもんね」



ーそんな事があったんだ
ーえ、なんで倒れたん?
ーそんなんビビる



葛「あいつ、面倒くさがりだから、まともに飯食ってなかったんだよ。栄養失調。
あと、準備とかで忙しかったっていう、ストレスと疲労も重なったってのもある」

叶「初めて会ったときより、ガリガリに痩せてて、ちょっと触っただけで折れちゃいそうだった」

葛「お前グズグズに泣いてたもんな」

叶「葛葉だって、泣いてたじゃん」

葛「まぁ、な」



ーそんなん泣くって!
ー俺今涙止まんない
ーこれはもう許す
ー2人だったら合い鍵持ってていいよ!
ー龍ちゃん…

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作者名:抹茶っちゃ | 作成日時:2021年6月14日 16時

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