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42話 ページ49

神威said





Aが魘されている、何か嫌な夢でも見ているのかな
数回名前を呼ぶが全く反応しない




「A…」



すると目を大きく開いて、咳き込みながら俺の名前を呼ぶA



「大丈夫?何か魘されてたよ」



そう言いながらAに “ お粥 ” を食べる事をすすめるけど、熱のせいで力が無くなっているのか器も持てないらしい。
まぁ、予想通りだけど



「これじゃ食べられないね」



「…ごめん…ッゴホッ」



申し訳なさそうに眉を下げるA

そんな顔を見てると、泣かせたくなるなァ…なんて。



「大丈夫だよ、…その為に俺が居るんだから」



ね、A
なんて言って笑っているけど、正直ニヤけるのを我慢するのに必死なんだよ?

さぁどうしてやろうか、なんて色々考える



「え……?」



まだ気づいていないのか、目を数回瞬きするA



「ん?食べられないんだったら食べさせてあげるよ。俺が」



そう言うとAは、え…。と嫌そうに目を逸らす
酷いなぁ、結構傷つくんだよ



「嫌なの?」



俺がそう聞くと



「嫌って言うか…普通に窒息死しそうで怖い」



「流石に病人にそんな事する訳ないじゃん」



それを聞いて安心したのか、じゃあ良いや。なんて危機感0のA

これじゃあ、いつ誰に捕られるか分かんないな
これで男は危ないって事教えてあげなきゃなー…。



「って事で、はいあーん」



お粥を掬ったスプーンをAの口元へ持って行く



「え、えぇ、…私子供じゃないんだよ?」



「何、あーんじゃ不満なの?口移しの方が良いって?もーAは我儘なんだから」



すると、熱で力が無くなっている筈なのに肩を殴ってきたA
あり、力無い筈じゃなかったっけ?

肩を殴ってきた衝撃でスプーンに掬ってたお粥が零れそうになったのをAが見て声を上げる



「あっ…!」



咄嗟に、お粥が零れそうになっているスプーンを自分の口へ入れる



「ん…ゴクッあ、食べちゃった」



「えぇ…」

43話→←すみません



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作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時

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