8話 ページ12
日も暮れて、“ 仕事 ” も終わりに近づいて来た所
神威とAが帰ってきた
「お熱いねぇ。随分と遅かったじゃねーか」
と二人を見てニヤつきながら阿伏兎が言う
「うん、Aが言う事聞いてくれなくってさ。…今日は珍しく疲れて寝ちゃってるんだよね」
「本当に珍しいな、何かあったのか？」
「さぁ、でもAはすぐ強がるから。気持ちの余裕無くなったんじゃない？」
「ほぉ。まぁ最近色々バタバタしてたからな、誰かさんが仕事しない分疲れたんだろう」
“ 誰かさん ” を強調して言う。その人は果たして誰なのか、神威は全く見当がつかなかった
「ふぅん、そんな奴が居て大変だねAも」
「どう考えてもあんたしかいねぇだろ馬鹿団長！」
「酷いよ阿伏兎、俺は俺なりに団長として毎日ちゃんと努めてるよ？」
「ハァ……そーかい、それなら書類整理ぐらい自分で何とかして欲しいこった」
なんて話していると、一人の団員が来た
「神威団長！もうこの周辺はもう片付きました！」
「そ、じゃあ帰ろっか」
「はい！全団員集めて来ます！！」
と言って、他の団員達に声を掛けに行った
「俺はAを部屋に寝かせて来るよ」
「何ならそのまま団長も戻ってて良いぜ。後は俺がやっておくからよォ」
「ほんとに？ありがとう、助かるよ。じゃあ後は任せたよ」
そのまま母船に向かって歩く神威
それを見る阿伏兎
「……つい甘やかしちまう癖何とか直さねぇとな」
と溜息をつきながら、他の団員達が帰ってくるのを待っていた
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作者名：まひろ | 作成日時：2017年10月31日 1時
