1話 ページ5
Aside
「………んん、もう朝か」
昔の夢を見た気がした
あまり好きじゃなかった昔の記憶
今となってはもう何も思わないけれど
「神威起こさなきゃ」
身支度をしながら、仕事の準備をして神威の部屋に行く
コンコン
「神威、入るよ」
ガチャ
「おはよ、A」
「あれ、起きてるなんて珍しい。今日は船落ちるのかな?」
「酷いなぁ。俺も早起きくらいできるよ
それとも、ほんとに船落とそうか?」
いつもなら熟睡しているはずの彼だが、何故か今日は私より早起きだ
「やめてよ、いくら宇宙最強といえどもほんと死ぬよ。
それよりどうしてこんなに早く起きてるの?」
「俺は死なないよ。
今日は久しぶりに星潰しに行くって阿伏兎が言ってたんだ、今度こそやっと戦えると思うと凄くわくわくしてあまり寝られなかったんだよ」
アホ毛を嬉しそうに揺らしながら言う神威に、つい可愛いな、とか思ってしまった
「かわ…いや、そっか。………ていうか、私はそんな話阿伏兎から聞いていないんだけど」
「ん?あり?珍しいね阿伏兎が何も言わないなんて、なんかあったのかな」
「さぁ。取り敢えず用意してから、阿伏兎の所に行ってくるね」
いつもしっかりしている阿伏兎が連絡もしないなんて、神威に押し付けられている仕事が原因でとうとう鬱病とかだったらどうしよう。少し心配になってきた
「りょーかい。俺は朝ごはん食べてくるよ
後でちゃんとおいでよ」
「うん、分かった」
早く用意して阿伏兎のところへ行ってあげよう
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作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時