18話 ページ22
神威side
結局あれからずっと阿伏兎の部屋に居た
阿伏兎には嫌がられてたし、俺もずっと此処に居たい訳じゃないけど、仕方が無いじゃないか。
Aに会わなくて済む所なんか此処位しか無いんだから
…頭がぼーっとする、いつもの俺らしくないなぁ
「おい団長、もうそろそろ夕飯の時間だ。行かなくて良いのか?」
仕事が終わったのか、怠そうな阿伏兎が話し掛けてきた
「もう夕ご飯か、早いね。俺もお腹すいたし行こうよ」
「行くには良いが、Aとは普通に出来んのか?」
「出来るよ。俺の事ナメてんの、一発行っとく?」
「いや、辞めておく。まぁそんだけ言うなら安心だな」
いつも通りに喋ればいいだけだろ
そんなの余裕だよ。
食堂に着いたのは良いが、まだ来ていないのかAが居ない
「A居ないね」
「そうだな、また寝てるんじゃねぇのか?起こして来てやれよ」
「仕方無いなァ。じゃ、先食べてて」
「おー」
そう言って、食堂を出た
あいつなんで来ないの、俺お腹すいてるのに
Aの部屋に着いて、一応ノックする
コンコン
「Aーー、もう夕ご飯だよ、起きろー」
返事が返ってこない、しかもAの気配がしない。
此処には居ないのか?
念の為にドアを蹴破ってAがあるか確認したが、やはり居なかった。
「A…?何処にいるの」
違う所にいるのか。まさか、まさかとは思うけど
他の団員に連れてかれたりして無いよね…?
少し心配になってきた、早く探し出そう
あれから色んな所を探し回ったけど、全然見つからない
ほんとに連れてかれたのか…?
ピクッ
何だろ、Aの気配がする
思うままに船の中を歩いていく
「書庫…?」
ここにAが居るのか?
居たら何で此処に居るんだろ?
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作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時