燕子花

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side青




蓮が自分でお着替えしてる間に、爆速で自分の準備を終わらせる。




子どものいる朝はゆったりなんて出来ないからね。






「しょたあ、できない、、」



「ん？ああボタンね。」





「でちた！」



「ふはは！蓮、くつ下反対笑」





「ああー！」



「何！？...って！ジュース零しちゃってんじゃん！」



「ごめんなさあい...」






って感じで、毎朝バタバタ。笑
結構余裕を持って起きたはずだけど、いつも結局時間ギリギリになっちゃうんだから不思議。





「うわ、蓮！遅刻する！リュック持って！」




「あい！」





びし！っと綺麗に手を挙げて返事をした蓮を担ぐように抱っこして家を飛び出す。




急いで後ろのチャイルドシートに座らせて運転席に飛び乗る。





「よし、行くよ」




「しゅっぱつ、しんこーう！」




「んは笑 おー！」






車に乗るのが大好きらしい蓮は、毎日飽きもせずに窓からの景色を嬉しそうに眺めてる。




街を歩いてる人や新しく出来た建物なんかを見つけては、しょた！みて！とアピールしてくるんだ。





「運転中だから見れないって笑」





これがデフォ。笑







「よし、着いたよ。」






蓮を車から降ろして、手を繋いで保育園に預ける。





「お！蓮くんおはよ！」



「さっく！おあよー！」



「こら、おはようございますでしょ」



「いいのいいの！いつもの事じゃん？笑」



「こういうのはちゃんとしないとだめなんだよ」





蓮はここの保育園のゆり組さん。俺も年長の頃ゆり組だったなあ、なんて来る度に思う。




んで、ゆり組さん担当の先生が俺の高校の同級生の佐久間大介。佐久間がいるからこの保育園に入園を決めたんだよね。





「蓮くん、パパにいってらっしゃーいってしな！」




「いってあっしゃい！しょた、たっち！」




「ん、タッチ。行ってきます！いい子にしとくんだぞ？」




「はぁーい！」






蓮を無事保育園に送り届けて時計を見れば、結構やばい時間で。





「やっば、まじで遅刻する...！」





また運転席に飛び乗って、会社まで車を走らせた。

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