紫って身の回りにあまりなくないですか？２

キスですか？ ページ22

ゴウセルside



Aが意識を失ってから、3日経つ。


目を覚ました頃には、感情がなくなってしまっているのかもしれない。


それでも俺はAを愛し続ける自信がある。




Aの様子を見に部屋に戻る。

ここ３日間、ずっとAの寝顔を見ながら１日を過ごしている。


俺はAの首筋に指を這わせた。

“印をちょうだい”

と言われて、俺はAの首を軽く噛んだ。



‥‥つもりが、血がうっすらと滲んでいる。

なぜあんなこと言ったのか、俺には良く分からない。







前に読んだ本では、愛する人がキスをしたら姫が眠りから覚めていた。






＿＿＿＿＿＿＿＿＿モノは試しだ。





｢A‥‥｣





俺は眠るAに触れるだけのキスをした。





『ん‥‥』


Aの目が、ゆっくりと開く。




｢A‥‥‥‥？｣


Aは起き上がって、俺をきょとんとした顔で見つめた。









『あなたは誰ですか？』

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