終焉の恋 second times

64.★手紙の内容☆ ページ24

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「エルヴィン……。何で……っ」




　ボロボロと涙が床に溢れ落ちていく。
涙は、私の瞳を潤した後、
乾燥させていく程に流れ落ちる。


　胸が締め付けられて、ズキンズキンと痛みが走る。
文通とか、毎回していたのか？




　私の知らないエルヴィンを……、
ヒカリは知っているの……？







「あのな……、A。

変な事を考えていると思うが、内容を見ろ」




　そう言って、エルヴィンはヒカリの手紙を
私の胸に押し付ける。

私は手紙をそっと開き、内容を確認する。





『拝啓、A様。


これを見ていると言う事は、
私はこの世界にはもう居ないでしょう。

これは、貴方への手紙で有り、私の遺書でも有ります。


これから、私の気持ちを書き記します。



小さい頃、私と貴方は良く遊んでいましたね。
モブリット兄さんと一緒に。



しかし、モブリット兄さんが兵士になってからは、
遊ぶ時間が減ってきたりして、
何だかんだ言って、私達も兵士になりましたが。



訓練兵になり、Aの技術、頭脳。
……全てに置いて嫉妬しました。




嫉妬した私は、勝手に貴方を妬み、見返してやりたいとか、
勝手に思っていました。



そんな時、貴方はエルヴィンに恋をした。


私は、全てが完璧何だから、
少し位不幸になっても良いじゃ無いか。
とか思い、エルヴィンと密かに付き合い始めました。


貴方が調査兵になり、私が“エルヴィンと付き合っている”
と言った時、貴方は悲しい様な顔をしていました。


最初は、勝手な復讐で、心の中は笑っていられました。


……しかし、あの楽しい日々を思い出したのです。




あの時、あんなに楽しかったのに、何故、こんなに
関係が拗れてしまったのか。

全てを辿ると、全て私が悪いのです。




私は、下劣な野郎で、貴方を苦しめていた。
そして、その事を、今になって気づいた。


今更許してくれと言ったって、遅いでしょう。



なので、次の壁外調査で、私は最期を迎えると思います。
……恐くは有りません。




これが、下劣な私の末路です。



勝手ながら、私は反省をし、
貴方の幸せを応援しています。




お元気で。


ヒカリ・バーナー』






　ヒカリの心の中を読んだ私は、
驚きを隠せず、黙っているしか無かった。

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