ななわ。 ページ9
Aside
あれから一週間が経ち、
高校生活や、1人でスポドリを作ることにも慣れてきた。
赤葦さんは毎日私を送ってくれて、
(中山が仕事をしてくれないこと以外は)平和な日々だ。
山本先輩や犬岡くんたちは、
中山と話してる所をよく見かける。
(...あ、また話してる。仲良くなったのかな?)
そう思い、気に留めないようにした。
黒「おーい、A。」
『あ、クロ。どうしたの?』
黒「お前まだ1人でスポドリ作ってんの?
...やっぱ俺が言ってやろうか?」
クロ達3年生と研磨はスポドリの味から、
仕事をしているのは私だけということにすぐ気づいて、
こんな風にいろんな声をかけてくれた。
...でも。
『...いや、いいよ。大丈夫。』
それで選手に迷惑なんかかけられない。
そんなことするくらいなら仕事は私一人でやる。
そう思い、ずっと大丈夫。と言ってきた。
黒「...そうか...
まぁ、なんかあったらすぐ言えよ。
助けてやるから。」
と言って、クロはすれ違う時に私の頭に手を置いた。
兄ちゃんには悪いけど、兄ちゃんと同じくらい安心出来る存在。
(私の周りには.....優しい人ばっかりだな。)
...絶対に迷惑はかけない。
そう私は決意した。
その決意もすぐに崩れてしまうと知らずに。
中「あのぉ...やまもとせんぱぃ...」
中山はなんの前触れもなく、
大きな声で山本先輩に喋りかけている。
気にしないで私は自分の仕事をやっていた。
山「ん?どうしたんだ?穂乃香」
中「ぇっと...ぅっ...ぅぇぇん...」
山「えぇ!?大丈夫か?お、落ち着け!」
灰「大丈夫?なんで泣いてるの?」
犬「落ち着いて、話してみて?」
急に泣き始めた中山に辺りは騒然。
仲のいい人達はすごく心配そうにしている。
...でも、私は見てしまった。
手で顔を隠し、俯いている中山の口元が少し上がっていたのを。
中「ぁの、ぇっと、Aちゃんが...」
『...え、私?』
一気に私に視線が向けられる。
中「Aちゃん...まねぇじゃぁのしごとしてくれなくてぇ...
ぜんぶ穂乃香にぉしつけるんですぅ...」
思いがけないその言葉に、私は唖然とした。
いや、私のことを信じてくれてる人も全員呆気に取られていて、
それ以外の人達が私のことを白い目で見ていることだけが分かった。
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オフトゥン - いつの間にか目の前が霞んでました...とても面白かったです! (2020年5月7日 19時) (レス) id: 1ed80ac0bf (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - hikariさん» ごめんなさい!修正しておきます。報告していただき、ありがとうございました! (2019年10月28日 17時) (レス) id: 40a00401ba (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - さんじゅうよんわの木兎さんの(名前)ではなく、名前ってなってます。 (2019年10月28日 9時) (レス) id: 9040efc7f3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - まっつんエロい@紀和さん» はい!学生です〜!!応援ありがとうございます!これからも頑張らせて頂きます!! (2019年10月23日 17時) (レス) id: 40a00401ba (このIDを非表示/違反報告)
まっつんエロい@紀和(プロフ) - 作者さんは学生さんですか?学生さんでしたら大変ですけど頑張って下さい! (2019年10月22日 21時) (レス) id: 8195451271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごミルク | 作成日時:2019年9月9日 19時