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2話 ページ4

お昼、ぼくは購買の焼きそばパンをかじっていた。
教室で、Twiineのタイムラインを見ながら、半分ほど食べた頃に、机に紙パックの飲み物が置かれた。


「なに?」

「ダンスレッスンの時、悪かった。お詫びと言っちゃアレだけど、買ってきた。」


飲み物を置いた人物は、千紘ちゃんだった。
その気遣いは確かに嬉しい。けど、選んだ飲み物がコレとは…。
ぼくは、自分でもわかるほど顔を引きつらせてお礼を言った。


「どら焼きラテ…か。うん、ありがと。」


ゲロ甘と有名などら焼きラテ。これが好きなのは千紘ちゃんと葵ちゃんくらいだろう。


そういえば、Prid'sとの収録は明日だったな。
1か月前に日時を言われてから、もうそんなに経ったのか。結構濃い1か月だったからなぁ。

残った焼きそばパンを一気に口に詰め込むと、どら焼きラテで流し込む。

強烈な甘さとあんこの風味が口いっぱいに広がって離れない。あまりの甘さに飲み込んだ焼きそばパンが出てきそうになった。

飲み終わってからも、しばらくは口の中でどら焼きが踊っている。
もう2度と飲みたくない。









「Aさん、まだ練習ですか?」

「ひかりちゃん…。明日は収録だからね。きちんと確認しておきたいんだ。先に寝てていいよ。」

「では、お先に。おやすみなさい。」

「おやすみ。」


机の明かりだけをつけて、ぼくは台本を見ながら小さい声で台詞を読む。
暗記はバッチリだけど、まだ少し引っかかるところがある。
そこだけ確認して、今日はもう寝てしまおう。


…。


……。



「よし、寝るかぁ…」


30分ほど確認をすると、ぼくはベッドに入った。
ひかりちゃんはもう眠っているみたいだから、彼女を起こさないよう、静かに。

隣でひかりちゃんの寝言を聞いて、ぼくは眠りについた。

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白玻 - 第一弾から一気に読んでしまいました!更新停止…続き楽しみにしてますね (2020年8月15日 19時) (レス) id: 27e2f649fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マグロ隊長 | 作成日時:2018年11月8日 20時

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