40話 ページ42
特待生side
2人にゴミ捨てを任せたあと、私は自分の部屋へと歩いていた。
「わっ、特待生さん…？」
「蛍くん…ごめんなさい、ぶつかって…」
下を向いて歩いていたからか、前方からやってきた蛍くんにぶつかつてしまった。
私の表情を見ると、驚いてあたふたしている。
そのまま去ろうとしたとき、さらに人が現れた。
「あれ、ジャンヌじゃん。おーい葵、ジャンヌが居たよ？」
「やかましい。俺には関係ないだろう…。ん？
おい特待生、貴様なぜ泣いているのだ。輝崎兄、何があった？」
「違うんです…、何でもないです。」
目元を押さえて去ろうとすると、手に持っていた日記を落としてしまった。
それを一色先輩が拾う。中を見ると、無言で私に返してくれた。
今度こそ、部屋に戻ろうと歩き出したとき、次は蛍くんが私を止めた。
「待って、特待生さん。」
「蛍？」
蛍くんは、何か知っているような目で私を見た。
そして、静かに話した…
「俺、実は榎本くんが幽霊かもって…思ってた。少し前、彼…彼女が墓地に行くのを見たんだ。俺が着いた時、姿が見えなくなっちゃったけど…。」
「おい、何が言いたいんだ。」
「えっと…5日後、彼女の命日なんだよね。俺…場所を知ってるから、一緒に行かないかなって…」
蛍くんの口から知らされる事実。
不安定という話は本当らしい。私は、もう一度Aくんに感謝したい。
それに…少しだけ怒りたい。
だから、
「私…、」
手に持った日記を、ぎゅっと握ると、真っ直ぐ蛍くんを見て言った。
「行きます。」
そう言った瞬間、日記から何か紙切れのようなものが落ちた。
ひらひらと舞って落ちたそれは、櫻井先輩の足元に落ちた。私はそれを拾うと、また泣きそうになってしまった。
Aくんとお出かけした日の、一緒に撮った写真だったのだ。
裏には、彼女の字でこう書かれていた。
『ひかりちゃん、ぼくのことは忘れないでね。』
「忘れるわけ…ないじゃないですか。」
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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます！続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね！これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (
レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で！続編？書いてくださるんですか！？ぜひ読ませてください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マグロ隊長 | 作成日時：2018年9月28日 1時
