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27話 ページ29

「おはようございます…」

「あっ、蛍先輩!央太が見たらしいっすよ!歌うおばけの姿!」

「おばけ?」

「最近話題になってるだろ、屋上にいたんだってさ。」


ああ、夜中になると歌うってやつか…
千紘の説明で、やっと話の内容がわかった。
練習の時間までまだ時間がある。レッスン室には、俺と千紘、吉條くんがいる。

荷物を置くと、吉條くんがある本を取り出した。


「じゃーん!『宝石ヶ丘の謎』!なになに…、顔を一切出さない生徒が、何年も前から存在する…?
これって、コスモ先輩のことじゃ…」

「何だそれ、適当に書かれてるだけなんじゃないか?…夢を叶える前に命を落とした生徒。20年前の女子生徒について。ナナ、これ本当なのか?」

「タハハ、本当な訳無いと思いますよー。」


確かに、誰かが適当にオカルトチックに書いた本に見える。みんな、結構こういう話好きだからなぁ。
俺も気になって、本を見ていてそう思った。


「お、居た、七緒ー!スマホ、落ちてたぞ。って何だそれは。『宝石ヶ丘の謎』?」

「結局デタラメだったっぽい。先生にあげる。」

「おい、俺に押し付けんな…」


レッスン室の前を通りかかった先生が、スマホを届けに入ってきた。
変な本を吉條くんに押し付けられると、半分強引に追い出されていた。


「そろそろ時間だ。百瀬が、葵と一緒に来てるらしい。先に準備をするぞ。」

「はーい。」

「わかった。」














それから数日。
校内はある噂で持ちきりだった。


「榎本Aって…、死んでるらしい。」


当の本人は、そのことなんか全くと言っていいほど気にしていなかった。
いつも通りに過ごし、いつも通り嘘をついて回っていた。

職員室に呼ばれ、荒木先生の前に現れる榎本。


「A、ちょっとついて来い。」

「…まぁいいよ。ぼくも言いたいことがあるし。」


屋上。今は立ち入り禁止になっており、荒木と榎本の2人だけだ。風が2人の髪と服を揺らす。
表情はいつになく真剣で、しばらくの静寂のあと、
榎本が口を開いた。


「あの噂を流したの、冴ちゃんでしょ。一体どういうつもり?」

「やっぱりバレてたな…。なぁ、お前は一体何者なんだよ。って言っても、教える訳ないよな…」

「いいよ。教えてあげる。ぼくも、これからの話には嘘はつかない。1回しか言わないから、ちゃんと聞いててよ。」


先生、ではなく冴ちゃんと呼び出す榎本。
そして静かに語り出した…

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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます!続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね!これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で!続編?書いてくださるんですか!?ぜひ読ませてください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マグロ隊長 | 作成日時:2018年9月28日 1時

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