苦労の記録１２４ ページ24
あの時覗いていないで素直に帰っていれば良かったんだ。激しい後悔で胃が重い
溜息を吐いたところでどうにもならないので、出しかけたそれを慌てて呑み込んだ。
危ない危ない、ただでさえ此奴は先輩なのだ、失礼がないよう確り気を張っておかないと。
澄まし顔をする横の彼にちらりと視線を送る
彼とは言わずもがな、先程の告白事件の当事者である。
あの後、矢張りというべきなのか、お約束展開なのか、私はまあ、利用された
あけすけに言えば、この先輩の想い人は私、という設定にされたのだ。それも無理やりに
“───ごめんね、俺、この子の事好きなんだ”
“───え、は？…え？”
“───でも付き合ってはないんだ、俺の片想い。応援してくれる？”
いや頑張れば誤解だって言えたんだ
でもさあ、私という想い人(設定なのだが、ここでは省く)を目の前に用意されて、あんな告白して良かった風にスッキリした顔の女の子見て、｢あ、違うんです｣とか即座にハッキリ言えるぅ？無理無理、少なくとも私じゃ無理
まあ兎にも角にも私はこの先輩に利用されたのだ。なんか卑猥な事想像したそこの貴方、言っとくけど、違いますから
流石にこの先輩も悪いと思ったのか、お礼にジュースを奢るという事で、私達は自動販売機へ行くべく歩いている
…歩いている、んだが。
｢あっ、ユッキーじゃん、うぇーい｣
｢うぇーいユッキー、放課後合コン行こうよォ｣
｢ゆぅっきいぃ、浮気バレて綾と喧嘩したァァ｣
｢ユッキーこれあげるー、飴ー。うぇーい｣
なんだコイツ、話しかけられまくってて全然進まないんだけど。そもそもうぇーいって何？？うぇーい多くない？なんかの呪い？3番目に至っては自業自得だから帰れ、そんで彼女にボコられろ
｢なんかゴメンね、逆に疲れちゃうだろ｣
段々と沈んでた私に気付いたのか、謝られた
いやまあその通りなんですけどね、いや別にいいけど。ここで怒ったら私ただの悪女。
『大丈夫ですよ、先輩モテるんですね』
ちらりと世辞を入れてやった。まあ此の人の場合世辞ではなく事実なんだが。そしたら有難うと軽く返された。言われ慣れているんだろう、羨ましい、違う、憎たらしい
──漸く自動販売機に着いた。床のコンクリだった場所が不自然な板になっている。あの喘息野郎、と隅で思った
｢何がいい？｣
『えっと、午後ティーで』
｢女子だなぁ｣
女子ですけど
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メガネ第2号(プロフ) - かえる。さん» 返信激遅でごめんなさい、更新しました！コメント励みになります、遅筆ですがぜひ最後までお付き合い下さい。 (2022年8月28日 6時) (
レス) id: 652442107f (このIDを非表示/違反報告)
かえる。(プロフ) - やったー！更新してる！(≧▽≦) (2022年5月24日 21時) (レス) @page46 id: 06d9623eb5 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 望務さん» ひい！！嬉しいです。文章少し長くなったりしてうざったいかもしれませんが頑張って書きます！ありがとうございます！ (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 紺さん» 前々から読んでいてくれていたんですね！出戻り嬉しいです、本当にありがとうございます！コメント励みになります、頑張りますね！ (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 小夜子さん» 返信遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます、他の作品も読んでくれているようで凄く嬉しいです！文スト4期公開楽しみに頑張ります！ (2022年5月24日 20時) (レス) @page46 id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メガネ第2号 | 作成日時：2018年7月3日 4時
