死後、第２ステージは横浜で。

死後のレポート１９ ページ19

「いや〜有難うお嬢さん！危うくあの儘痛みに苦しみながら死ぬ所だった！」

顔だけなら百点満点花丸のExcellentを上げたい位の笑みでお礼を言ってくる。…今だ現実とは思えないよなぁ…


『いえ、お気になさらず』

ニコ、と私も少しその道化師の笑顔を真似てみた。まぁ、うん、普通と変わんないけど


「同僚の方に助けを求めなかったんですか？」

隣の天使が質問をする
ああ、ごめんなさいね、嫁の間違いでした




「〜〜…！…〜？」
「ー〜……。」


あ〜でも本当に2人カッコよすぎ…
涙が出そうだわ


「……〜〜…」
「ー〜……！」


くそッ喋らないでくれもう耐えられない
泣きそうだ顔が緩むううう



「………〜」
「〜……じゃあ行こうか」


その言葉にハッと意識が浮上する
太宰さんが立ち上がって敦君に向かってなにやら職場的な事を話してたそう
え、早い、早すぎるよおおお？！


あー…じゃあもう探偵社へgoかな？
悲しきかなこの寂しさよ…！！
ではでは私はここに残って写真を撮りまくろうではないか…！とはいえ、ここに残ったら不自然なので私も１回違う場所へ行くふりをしなくては！


『あー…ではさようなら』
「あっ…はい！」

お得意の笑顔でペコリと挨拶をする
ああー悲しい、まだ傍観したい見ていたいその綺麗な見た目の体が動くのを見ていたいい！！

ド変態な考えで、この場を去ることを惜しみながらキャラ達に背を向けて歩き出す









───「ねぇお嬢さん」


…空耳かな？宮野さんvoiceが聞こえたので幻聴と疑いつつも立ち止まって振り向く
太宰さんは私を見てたのでどうやら幻聴では無いらしい。


なに、なに？！これはま、さ、か、の…？！




「君この後暇？」


ナンパか、と突っ込みたくなる台詞はこの人だから許されるのだろうな



『え…まぁ、はい…』



予定があっても全力で潰しますので。
きっったーーーー！！！
これあれでしょ？！私も探偵社goのやつ？！
うっひゃあああいい！！最高かよ、最高かよ！！


テンションMAXの心が顔にも影響しないよう表情筋をfullに働かせる



「それは良かった！暇なら少し付き合ってくれないかな？」


結婚を前提にですか？勿論です
…黙るよ、うん、黙りゃいいんでしょファンの皆様


『わ、分かりました』



心做しか太宰さんの目付きが鋭い気がした

──


──────



「敦君、字書ける？」
「うぇ？！一応、読み書き位は…」
「なら大丈夫だよ！」

隣に太宰さん。死にそう。新自 殺法発見

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