苦労の記録４５ ページ45
──ﾄﾞｺﾞｫｵｵﾝ！！
Aが地面を蹴ると、土煙を立てて地面が盛り上がる。志賀の足元がおぼつくことを狙ったのだろうが、彼は難なく其れを避ける。
もう一時間は志賀とAの攻防戦が続いている。
『(段々氷の塊には、目が慣れてきた。)』
高速で飛んで来る氷にAが順応してきて、比例して氷のスピードも上がる。
Aの体には氷を避けきれず血が滲んでる部分があった。気にしてしまえば隙ができて即死する事を分かっているのだろう、痛みを押し殺して動き回るAに対し、未だに一つも怪我がない志賀は涼しい顔である。
「ねーえ、大丈夫？そろそろ諦めてくれません？僕もう飽きたんですけど〜。」
分かりやすい煽りだが、単純思考なAはそれにキレて、怒りに任せてバズーカを出した。
『ッるさい、くたばれっつーの……ッ！！』
がちゃ、という金属音とともにレバーを引いた。死に晒せ！！となんだかこれでぶっ飛んでくれたら爽快な言葉も吐き捨てて。
「わあ、バズーカの弾なのに青く光ってる。これ何です？凄い。」
狙われた彼は余裕綽々に、氷でバリアを貼って弾丸────跳ね返した。
『嘘でしょ！？』
「残念、もう遅い。」
『！ぃ、ぐぅ……ぁあ゛！』
ゴロゴロと、カウンターを受けたAが地面に転がる。
直撃は避けたが爆風と激突による痛みは避けられない。Aの頭から血が流れてきた。口元に垂れてきそうな血をペロリと雑に舐めた。
ぐぐ、と苦しそう痛みを抑えて起き上がるAに、
容赦なく氷がせまる。咄嗟に野球バットを出してカキィンという音と共に打ち返す。
「わ、まだそんな気力あるんですか？そろそろ死んだらどうです」
『……死ぬわけ、ないでしょ。』
絶え絶え言葉を発するが、内心は死ぬかもやばいと冷や汗だらだらに思っている。
「強がらなくていーですよ、そうですね…………つららって好き？」
志賀がこう言った途端、地面に異変を感じたAは、焦って地面を蹴って宙に飛ぶ。
『(やばい、これは…！！)』
瞬間、地面から予兆もなく氷の棘が何本も出てくる。先はとても鋭利で、刺さったら貫通まではいかずとも相当なダメージを食らうだろう。
異能の引き出しが多いやつだと心の片隅で感心した。今はつらら避けているために空中にいるが、高さが足りずつららの先から足に幾つか傷を受ける。
『(痛い痛い痛い！！)』
あーもうなんだこれ、いじめですか？
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ブラコン - かっかｯこいいっ兄に思わず抱きつきましたぁ〜。ぶたれたし、抱きつきたくなかったよ〜!けどけど、イラストがｯ! (2018年7月21日 22時) (
レス) id: e9f72c513a (このIDを非表示/違反報告)
杏 - めっちゃおもしろいですね！ 殺せば、勝ちなんだのところ吹きましたwww 渚君www (2018年7月4日 0時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
いんこ - ３７ページの下らへんに中也のとこで「だうしな」になってます (2018年1月29日 16時) (レス) id: 4376bf785f (このIDを非表示/違反報告)
信乃(プロフ) - イラストかきました。どぞ→ http://uranai.nosv.org/uploader/common/7/6/8/768eaacc1415e24c7349773e07126187.jpg (2018年1月27日 19時) (レス) id: 3baa51b5a2 (このIDを非表示/違反報告)
自殺嗜好(プロフ) - めっさお気に入りです！夢主ちゃんのリアルな突っ込みが気に入ってます！これからも頑張ってください！ (2018年1月25日 11時) (レス) id: f37f9cdf35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メガネ第2号 | 作成日時：2017年12月31日 19時
