最年少幹部部下となりました

苦労の記録４１ ページ41

───【暇鳥襲撃当日
in敵本部ビル周辺】



辺りは黒服達が集まって何やら忙しそうに連絡やら武器の取り出しやらしている。相当大きな襲撃なのだろう、太宰さんと中也さん、双黒も参戦するようだ

そしてそしてぇ？

現在時刻…夜午前２時…！！


くっら！！良かったわ今日満月で！！月明かりなきゃ終わってたわ。てか寒い！寒いよ此処！
！あーなんで外にいんのよ面倒だな本当に、寒いマジで寒いあああ凍える

ガタガタと身震いをする

『…ｸｼｭｯ！』

こっちに来てからくしゃみも随分アニメらしくなったものだな。女子らしいくしゃみだわぁ



寒がっている私に、誰かがトンと肩を叩いてきた。
きた、これは中也さんが缶コーヒーを持ってきてくれたとかそういうトキメキの…！！


大きな期待を込めて盛大に振り向く







「あの、高橋さん、缶コーヒーです」
『…あっ、うん、有り難うございます』



…黒服だった。ちっくしょおおお何でだよおおなんでこの世界は私にこんな厳しいんだよお！！ちょっと位いいだろ？！


｢2番隊、ーーを…」
「おい、その銃こっちの班のだ！」
「……という場所では敵襲からーー」



周りの黒服は滅茶苦茶働いている
忙しいですねぇ皆さん。死ぬかもしれないのに
まぁ、私も、殺すんだけど…呑気なもんだね、私も。


熱い缶コーヒーをくぴ、と飲む

『…にっが。』


砂糖入りのにしろよ…
と折角くれたのにこう思っていると


後ろからその缶コーヒーをひょいと奪われた。


『え』



……は？！何してんの私の缶コーヒーどこいったわけ？！まさかあの黒服やっぱ返せとか言うんじゃないよな？！



今度は大きな憎悪を込めて盛大に振り向く









「苦いんだろ、ほら、此方」


その人は私の持ってた缶コーヒーを飲みながら
別の缶…ココアを投げてきた


『あ、あ、有り難うございます中也さん』
「おー」


きたあああこれあれじゃね？！青春の1ページとかそーゆーなんか、うん、胸きゅんスカッととかにありそうなヤツ！！やっと私にも…




「手前も確認しとけ、確か受け持ちは森ん中だろ。志賀優哉の担当っつったら」


そんな思いは粉々にされた


うん、そうだよね、知ってた
最早これは宿命なのだと一種の諦めを持って中也さんに返答する



『そうです。中也さん達は確か……』
「ボス受け持ちのビル最上階だ」




そう、双黒は暇鳥のボス担当だ
まぁ納得だ
太宰さんもいるなんて…
心配だ、実に心配。相手のボスが

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