苦労の記録２４ ページ24
遠くでアラームが聞こえる。携帯電話で設定したものだ。アラームを手探りで止めて、重い体を起こした。
「……今日もあの戦闘すんだよね。」
昨日の訓練を思い出すと爽やかな朝の気分が一気に泥にベチャベチャにされた気分になる。これも全部あのゴリラのせいだと寝起きの不機嫌さで八つ当たりする。
「面倒………え、痛い、いたたたた、痛い！！なんだこれ！」
ため息をついて起き上がった時に、体がピキッと痛んだ。もしやこれは………。
＊
＊
──ポートマフィアビル地下３Ｆ倉庫。
「筋肉痛だァ？」
馬鹿か、と言いたげな中也さんに泣きたくなる。
「昨日動きすぎたみたいで……。」
そう、朝からの体の痛みは筋肉痛。情けないと思いつつ中也さんに、遠回しに「昨日のお前の無茶振り訓練のせいだよ、馬鹿野郎」と伝えようとした。
「あのなァ、これからは嫌でもマフィアの戦闘に入ってもらうんだぜ？体力もつけねェとか。」
「え、……」
私そんなに戦うの？と言おうとしたが
「あ？」
文句は言わせねぇぞ、みたいな中也さん。……はい、黙ります。
「じゃ今日は……お前から攻撃してみるか。昨日の避けてた動き見る限り、なにか経験あんだろ？」
「えーと、まぁ、少し。」
筋肉痛の話は何処へ消えたか、既に今日の内容に話を移す中也さん。嘘だろう？昨日避けるだけで超筋肉痛なのに？レディーファーストとか知ってるかな……とどんよりしていると、中也さんが両手を広げた。
「ンじゃまぁ、何処からでもいい……蹴りでもなんでも、仕掛けてみろ。」
「！」
太宰さんとそっくりの煽り方に、さすが相棒とと思いながら中也さんにダッシュして、──コッチに来てから異様に運動神経が良くなった気がする──足蹴りをかまそうとする、けど。
それは囮、ということで直ぐに背後へ回り背中に一発足を入れてみる。
「(よし、これはいける。)」
なんだ、簡単じゃんと思っていた私は、馬鹿でした。
「手前はとにかく動きが単純。」
背中に一発入れようとした足は、前を向いたままの中也さんの手によって抑えられていた。
「(あっ、うそ、読まれてたんだ〜〜。)」
足を掴まれているとバランスが取れない。戦闘では致命的なので直ぐに足を振り払う。……振り払いたい。
「(……手離してくんない？！)」
そう、中也さんは私の足を掴んだまま。足首はぎちぎち言っていて、とても痛い。流石ゴリラだ、握力も素晴らしい。認めるから離して欲しい。
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ブラコン - かっかｯこいいっ兄に思わず抱きつきましたぁ〜。ぶたれたし、抱きつきたくなかったよ〜!けどけど、イラストがｯ! (2018年7月21日 22時) (
レス) id: e9f72c513a (このIDを非表示/違反報告)
杏 - めっちゃおもしろいですね！ 殺せば、勝ちなんだのところ吹きましたwww 渚君www (2018年7月4日 0時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
いんこ - ３７ページの下らへんに中也のとこで「だうしな」になってます (2018年1月29日 16時) (レス) id: 4376bf785f (このIDを非表示/違反報告)
信乃(プロフ) - イラストかきました。どぞ→ http://uranai.nosv.org/uploader/common/7/6/8/768eaacc1415e24c7349773e07126187.jpg (2018年1月27日 19時) (レス) id: 3baa51b5a2 (このIDを非表示/違反報告)
自殺嗜好(プロフ) - めっさお気に入りです！夢主ちゃんのリアルな突っ込みが気に入ってます！これからも頑張ってください！ (2018年1月25日 11時) (レス) id: f37f9cdf35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メガネ第2号 | 作成日時：2017年12月31日 19時
