CXXXVI ページ38
二日後には私の体はすっかり回復し、気分絶好調となった。
いつもより頭が冴えているお陰で授業も難なく取り組めた。
大食堂では、オクタヴィネルのモブダチとハーツラビュルのモブダチと一緒にお昼を食べていた。
「んで、あの時何でフロイド・リーチがいたんだよ！？」
話題は昨日の件についてだった。
「えっと、保健室着く前に倒れちゃって…フロイドさんが運んでくれたんだよ」
ハーツラビュルのモブタチは一瞬、驚いた顔をしていたがすぐさま表情を変える。
「だから！俺が保健室まで連れてくっていったのにさぁー」
「だって…もう授業始まりそうだったから」
「授業よりダチの方が大事だってーの！！」
不満げな顔をしながらおでこにデコピンを食らわされた。地味に痛い。
「痛いんだけど..」
おでこがヒリヒリ痛みながらも彼を睨む。
「俺たち、お前のこと頼りすぎてるけどさ、お前も俺たちを頼れよな？」
「そうだよ、何かあれば僕たちに頼ってくれ」
ハーツラビュルのモブダチとオクタヴィネルのモブダチは、二人して意外な言葉を発してきたので、きゅっと唇を結んだ。
....こんなこと言うなんて..意外。
「Aにはいつもお世話になってるから、今度モストロ・ラウンジに来なよ。僕が奢るよ！」
「え？本当！？」
「あぁ！今日は難しいけど、明日ならいいよ」
オクタヴィネルの彼からは、どこかで台本でも読まされたのかというほど拍子抜けた言葉を言ってくる。
嬉しい話だが、そこまで言ってくると怪しくなってしまう。
「凄く嬉しいんだけど、こんなこと言うの珍しくない..？」
「え、そうかな？」
笑って誤魔化しているつもりなのか、目がしどろもどろしている。
......怪しい。
何か隠している。
まっすぐに彼を見つめる。何故か視線はあわせてくれなかった。
「まぁ奢ってくれるってんだから、行こうぜ！」
隣に座っているハーツラビュルの彼に背中を叩かれる。
手加減したつもりだと思うが、女の私にとっては十分、力が強かった。痛い。
....うーん。
疑問に思いながらも流れに任せるのであった。
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伊織(プロフ) - 良ければですが続きを書いて欲しいです！！！！！ (1月26日 20時) (
レス) @page50 id: 0ae4e65c34 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - もしよろしければ続きを恵んでください！！凄く楽しませていただきました！ (2022年12月4日 20時) (レス) @page50 id: b7ff539ef8 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - 完結めでたいけど！けど！！続きがめっっっちゃ気になってまうやろー！！！作者さん続き描いてくれ！！！！お願いやー！！！！ (2022年11月20日 14時) (レス) @page50 id: c3cf35b1ce (このIDを非表示/違反報告)
❄️Snow moon🌙 - 最高でした！！！もう、本当に何回でも読み直せます！！！投稿お疲れ様でした！ (2022年7月9日 19時) (レス) @page50 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
え？ - えっここで終わりなん！？！？これからやん………おまかせはないよ…………… (2021年9月3日 16時) (レス) id: 40b8a4973a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵ソース | 作成日時：2020年11月28日 9時
