CXX ページ22
目をあけると、瞼まぶたに弾力がなくて、扇子をたたむようにくぼんで行く。
ん…？
瞼を擦りながら周りを確認した。
沈みかけの夕陽に、すべてのものの影が長く引き伸ばされている。辺りは誰もいなく、静寂が響く。
もしかして、私....寝てた？
寝たことを後悔しながら、木に寄りかかり先程の夢を思い出す。
この''監督生が見る夢''を私が見ること事態可笑しな話だ。
眉間に皺を寄せて、困ったように唸った。
とりあえず寮に戻ろう。
立ち上がろうとした瞬間、
「好きだ。俺と付き合ってくれ！」
近くから告白する声が聞こえる。
..え、告白？
急いで声がする方に視線を動かす。
その声は以外と近く、私が寄りかかっていた木の背後で男子生徒が誰かに告白していた。
突然のことでビックリしてしまう。
こんなこと、あるんだね。
息を凝らしながら告白されている相手を見ると。
「ごめんなさい..！」
哀調が含まれる声で断る監督生の姿があった。
まさか、告白されていたのが彼女とは。
驚きが重なって声がでないでいた。
そして、フラれた現場を見てしまい..なり行きをオロオロ見つめていると、
「は、はあ！？何でフルの？俺のことフルとかマジセンスないわー」
フラれた相手は逆上した。
何で？
すごい剣幕で怒鳴り、監督生の人間性までを批判する始末。
フラれたら普通は、落ち込むか、切り替えて新しい人を見つけるかなどあるだろう。
なのに、相手は逆上している。
「おい！聞いてんのかよ！！」
気づけば、黙っている監督生に手を上げようとしているではないか。
これは……ヤバイ。
気づけば、その場から立ち上がり相手の前に立ちはだかっていた。
「なんだよお前？」
振り上げた手を一旦、取り下げ、地団駄を踏みながら睨んでくる相手。
生徒の胸元のポケットには、赤褐色の色がはめこまれている。彼は、スカラビア寮の生徒だと理解した。
「フラれたら潔く去るのが男という者ではないですか？」
その一言を相手に告げた。
「はぁ？」
「今、貴方がしようとしたことは一番、最っ低なことです！」
私も負けまいと睨み返す。
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伊織(プロフ) - 良ければですが続きを書いて欲しいです！！！！！ (1月26日 20時) (
レス) @page50 id: 0ae4e65c34 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - もしよろしければ続きを恵んでください！！凄く楽しませていただきました！ (2022年12月4日 20時) (レス) @page50 id: b7ff539ef8 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - 完結めでたいけど！けど！！続きがめっっっちゃ気になってまうやろー！！！作者さん続き描いてくれ！！！！お願いやー！！！！ (2022年11月20日 14時) (レス) @page50 id: c3cf35b1ce (このIDを非表示/違反報告)
❄️Snow moon🌙 - 最高でした！！！もう、本当に何回でも読み直せます！！！投稿お疲れ様でした！ (2022年7月9日 19時) (レス) @page50 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
え？ - えっここで終わりなん！？！？これからやん………おまかせはないよ…………… (2021年9月3日 16時) (レス) id: 40b8a4973a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵ソース | 作成日時：2020年11月28日 9時
