CXIV ページ16
隣ではゲーム通りのストーリーが始まろうとしていた。
邪魔をしないように、空気と一体化することに専念する。
箸で掴んだ熱々の''唐揚げ''をふうふう言いながら口に含めようとした瞬間、
「カワちゃん。何食べてるの？
美味しそうだねぇ〜……オレにも頂戴？」
フロイド・リーチが声をかけてくる。
....うわぁ。
空気と一体化することは失敗した。
いきなり声をかけられたので、目を皿のようにして驚く。
...いきなり声をかけるのは、止めてほしい。
そして、私に構わないでさっさとストーリー通り進めて欲しい。
しかし、そんなこと言えることは出来ず、苦り切った顔をしてしまう。
視線を相手に向けるとニッコリとした顔でこちらを見てくるフロイド・リーチ。
…怖っ。
彼は、唐揚げを物欲しそうな目で見てくる。
これは、あげた方がいいのかな？
「....どうぞ」
そのまま言われた通りに、フロイド・リーチに''唐揚げ''を皿ごと捧げるが、
皿は受け取ろうとせず、箸で掴んでいた''唐揚げ''を食べられてしまう。
「え、」
開いた口がふさがらなかった。
この光景を見ていたエース・トラッポラは、小声で「マジかよ..」と言ったことを聞き逃さない。
近くで見ていた人たちも驚いた表情をしている。
....え？
確認のため、''唐揚げ''を掴んでいた箸を見ると唐揚げの姿は消えていた。
....。
再びフロイド・リーチの様子を伺う。彼は満足そうな表情をしていた。
隣にいるジェイドさんは、にっこりしている。
全く何を考えているかわからない双子に、不満が募る。
気づけば、手がわなわな震えだしてしまう。
....早く、ストーリー通りに進んでほしい。
前にいるモブダチもうつ伏せ状態のままずっと動かないでいる。
そろそろ復活して欲しい。
考える事が多い中、
横目で監督生を見ると、真剣にリーチ兄弟を真っ直ぐに見ていた。
言葉を待っているかのようにじぃーっと見ている。
「....さて、話を戻しますが..」
その視線に気づいて、ジェイドさんは話し出す。
「もしかして貴方のお悩みは....
このおバカなイソギンチャクたちについてではありませんか？」
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伊織(プロフ) - 良ければですが続きを書いて欲しいです！！！！！ (1月26日 20時) (
レス) @page50 id: 0ae4e65c34 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - もしよろしければ続きを恵んでください！！凄く楽しませていただきました！ (2022年12月4日 20時) (レス) @page50 id: b7ff539ef8 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - 完結めでたいけど！けど！！続きがめっっっちゃ気になってまうやろー！！！作者さん続き描いてくれ！！！！お願いやー！！！！ (2022年11月20日 14時) (レス) @page50 id: c3cf35b1ce (このIDを非表示/違反報告)
❄️Snow moon🌙 - 最高でした！！！もう、本当に何回でも読み直せます！！！投稿お疲れ様でした！ (2022年7月9日 19時) (レス) @page50 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
え？ - えっここで終わりなん！？！？これからやん………おまかせはないよ…………… (2021年9月3日 16時) (レス) id: 40b8a4973a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵ソース | 作成日時：2020年11月28日 9時
