魔法使いに百合の花を。 (ページ5)

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第5話ページ5

管理人さんに挨拶を終え、自分の部屋へと向かう。
私の部屋は一階の南側の部屋だ。日当たりが良さそうで嬉しい。

私は部屋の模様替えが趣味なので、今から荷物を整理するのが楽しみだ。部屋に入ると、相部屋の女の子がもうすでに届いた荷物を整理し始めている。

「こ、こんにちは。私この部屋を一緒に使わせてもらう、皆本凪です。
よろしくね…？」
「あぁ、私は白石綾です。よろしくお願いします」

勇気を出して話しかけると、クールな返事が返ってきた。
ダンボールの中身が、かなり整頓されているのが見える。きっといい子なんだろうなと思った。

ここで私は暮らして行くんだ。不安と楽しみは、半々くらい。

私は勢いよくベッドに飛び込んだ。ふわふわしてる。私の気分と同じ。
寝返りを打って、天井を見上げた。

ここが私の部屋…夢みたい。

そっと目を閉じてこれからの学院生活に想いを馳せた。