第4話 ページ4
憧れだった学院の校門をくぐり、ドギマギしながら、校内へと足を踏み入れる。
寮に着いたらまず管理人さんにご挨拶しなきゃ!
地図の通りに寮のある方へ進むと、1人の少年とばったり出くわした。前髪が少し長くて、片目が隠れているのが印象的だ。
「あ、君も新入生?」
「う、うん……」
「俺も。一緒に寮まで行こうよ」
寮までの道は両脇に花壇があり季節の花で彩られている。校門から寮は割と近くで、広い校内でも迷わずすぐ着いた。
「俺は、如月黎緯です。君は?」
「わ、私は、皆本凪……です」
「皆本さんだね、よろしく。皆本さんは、これからどうする?」
「私は、管理人さんにご挨拶を……」
「そっか、俺は先に部屋に行くから。またね」
お互い自己紹介した後、それぞれ目的の場所へと向かう。如月くん、優しそうな人でよかった。
寮の管理室に行くと、早速管理人さんらしき男の人に挨拶する。
「あ、あああ、あの、今日からお世話になります。み、皆本です。よろしくお願いします……」
「よう!新入生さん。俺はこの寮の管理人の黒葉祐介だ。おやぶんとも呼ばれてる!お前さんは、バーガー好きか?」
「えっ……はい……?」
「新入生さんに、入学祝いのバーガーだ!受け取りな」
小さな声でお礼を言ってバーガーを受け取る。気さくで賑やかな人、管理人さんは、そんな印象だった。
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