第283話 ページ4
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モル「Aさん!」
A「モルジアナちゃのふっ! 皆さん部屋にいたんじゃ…」
扉から出て角を曲がるとモルジアナちゃんが突っ込んできた。
アリ「あー、状況をスパルトスさんに聞きに行こうかと思って…」
アラ「無事でよかったよおねいさん!」
三人はほっとした表情で、迷惑をかけずにすんで私も安心した。
…しかし、白龍皇子の顔には まだ影があった。
A「ご心配をおかけしまし」
白龍「先程まで盗み聞いていたのですが、A殿、怪我は誠に痛みませんか?」
三人「「 白龍 /さん /お兄さん !? 」」
A「…え?」
盗み聞き…?
白龍「あなたの記憶も聞いてしまいました。大体を知ってしまいました
…申し訳ありません」
仰天する三人を余所に白龍皇子は私に頭を下げた。
私もかなり驚いたが大した話ではなかったし 謝らないでください と焦り気味に頼むと,三人も一緒に決まりが悪そうにもう一度謝ってから顔をあげた。
アリ「…俺達だけ何にも知らずに、何にもできないのが歯痒かったんです。すみません」
アラ「おねいさんを疑ったわけじゃないんだよ?」
二人は慌てて弁解しながら困った顔を見せた。悪気はなく彼らの優しい気質からの行動だというのは明白だった。
A「こちらこそごめんなさい,迷惑をかけました」
笑顔で謝り,…私は狡いことに暖かい言葉を待った。
アリ「気にしな」
白龍「本当ですよ」
…?
今度はアリババさんを遮り 皇子は先程と打って変わって
白龍「俺達が、
俺が……
…………どれだけ不安だったかっ(震声」
悲しい目で足元を見つめた。
……きゅん。
…っじゃなくて!!
アリ「な、泣くなよ白龍」
白龍「泣いてません!!
三人とも部屋で待とうって言ったのに? 俺の話を無視して壁に耳をつけるし?
A殿がいないと無法者ですよ!!」
気のせいかもしれませんが潤んだ瞳で糾弾した白龍皇子は息をついた,
白龍「そ,それで怪我は?」
A「すっかり治しました
相手の女性はかなり腕が立つ魔導士だったので痛みましたが」
モル「っ私が居れば……
今からは私達も手伝わせてくださいね」
A「心強いです」
手を貸してくれる,彼らの厚意はありがたく受け取ろう。
怪我はさせたくないけれど。
白龍「ではスパルトス殿に伺いましょう
もし決定した役割があれば勝手な行動が邪魔になりかねません」
そうですね、と回れ右をした,
その時
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カルティ(プロフ) - 凛さん» 長らくお待たせしてます。凛さんのコメントに、本当に救われます…!凛さんに宛てる心づもりで書いていきたいです。どうぞ、今後もよろしくお願いします!! (2020年5月2日 18時) (レス) id: 8b553715eb (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 更新ありがとうございます。このお話が大好きで、ずっと楽しみにしていたので、とても嬉しいです!続き楽しみに待っています。 (2020年4月26日 0時) (レス) id: 119aca1ca3 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 幽さん» 幽さん、コメントありがとうございます。温かい言葉に支えていただき、今日更新に至りました。これからもお待ちいただけたら嬉しいです!これからもどうぞよしなに。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - 夏澄さん» 夏澄さん、ありがとうございます!更新しました!!読みやすいと言っていただけて口が緩むのが抑えられません…!読みにくさを気にしてるので本当にうれしいです。今後もどうぞよしなに〜。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
カルティ(プロフ) - Msさん» Msさん、ありがとうございます!落ちは最後まで明かしませんので、どうぞこれからもよしなに。マスルールとももだもだできるといいなと思ってます(笑) (2019年11月30日 18時) (レス) id: c008cc11a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルティ | 作成日時:2015年7月30日 19時