【ハリーポッター】もしもarsが魔法使いだったら (ページ13)

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漏れ鍋１ページ13

『漏れ鍋』というパブの中は、暗くてみすぼらしい。

隅の方におばあさんが二、三人腰掛けて、小さなグラスでお酒を飲んでいた。

一人は長いパイプをくゆらしている。

小柄な男が、バーテンのおじいさんと話していて。

「…」

そのおじいさんは…言っちゃあ悪いけどハゲてる。

二宮「ちょっと失礼します」

二宮和也がそう言うと、店内の低いガヤガヤ声が止まった。

みんな、彼を知っているようだ。

…イギリスでも、嵐は人気あるんだな。

バーテン「二宮さんじゃないですか！(笑)」

嬉しそうに二宮和也に近寄ってくる。

二宮「悪い、今仕事中なんだ。ごめんね？」

優しい声で断り。

本当に申し訳なさそうな顔をする。

…私には鬼みたいな顔しかしないくせに。

おばあさん「そちらの方は？」

にこにこした、おばあさんが私を見る。

二宮「ああ、案内してるんですよ(笑)」

完璧なアイドルスマイル。

「…」

…ちょっと意地悪してやろうと思い。

二宮「っ…！」

後ろ手で、二宮和也の手に。

よわーい電流を流してやった。

「…(笑)」

若干痛がってる顔に、満足満足。

二宮「……後で覚えてろよ」

「っひ」

耳元で小さく囁かれた。

…怖。