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…驚きが隠せない。
私があの嵐の歌をちょっと低い声で歌ってる。
しかも、ソロパートまであるなんて。
どんだけ。
「本当なんだ…」
「そうだよA！ちゃあんと皆でレコーディングしてるんだよ？なんなら他の曲も流そっかー？」
「…あ、そういえば相葉ちゃん。次撮影だって」
またウォークマンを操作しだしたまーくんを見て、智くんが思い出したように言う。
「っえー！？超バッドタイミングじゃん！」
なんて言いながらも、まーくんは楽しそうに控室を出て行った。
バタン、とドアが閉まる。
「やったね、うるさい奴がいなくなった」
ニノがにこにこ。
…悪魔だ！
それこそデビルニノ！
そんなニノが私に聞いた。
「まだ何か質問ある？」
「…え？うーん…」
悩む。
いっぱいあり過ぎる。
「あ、コンサートDVDはAん家に全部あるはずだから。多分CDも。時間あったら一応チェックしといた方がいいかもよ？自分が嵐としてどんなことしてんのか、とかさ」
潤くんが言う。
…それもそうだな。
私、コンサートでファンにどんなサービスしてるんだろう。
あと、自分が踊ってるところも見たい。
ちゃんと踊れてるのかな。
あ。
DVD、といえば。
「俺って映画とかドラマにも出てたりするの？」
「うん」
「えっ！？」
「…そんな驚く？」
ニノに笑われる。
…驚くに決まってるよ！
私嘘つくの下手で、だから演技もできないはずなのに！
「俺が先生やった、弱くても勝てますにもA出てたよ。ニュースで嵐友情共演、なんて話題になった」
「え？…何役で？」
「薬師丸ひろ子さんの役の、娘役。野球部のマネージャー役って言った方がわかる？」
「っ？……え？」
それって。
…有村架純ちゃんの役じゃないの？
確か彼女が演じてたはず。
毎週見てたから。
ニノが覚えてないか…と呟く。
「俺らマジで撮影キツかったんだよ」
「有村架純ちゃんは？」
「え？…出てないけど」
「…嘘でしょ」
何言ってんの？とニノが不思議そうに聞いてきた。
…この世界、私が元いた世界とところどころ違うのか？
「有村ちゃんとは俺が失恋ショコラティエで共演したけど」
潤くんが言う。
それは知ってる。
「その時Aは、その有村ちゃんを好きになるオリヴィエって男の役やったんだよ？」
「…え？」
「キスシーンは本当にキスしないで、キスしてる風に撮ったんだぞ？Aすごい苦戦してたの俺見てたから覚えてる」
思い出し笑いなのか、潤くんが笑う。
…溝端淳平くんはどこいった？
続く (更新停止中)
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作者ホームページ：http: 作成日時：2015年1月8日 8時
