1 ページ2
「………ッハ！」
目が覚めた。
いつの間に寝ちゃったんだろう。
「…って！仕事！」
時間大丈夫か？
遅れたらその分店長に給料減らされちゃう！
慌てて立ち上がる。
「…？あれ？」
なぜ畳？
私休憩室でイスに座ったはずなんだけど。
というか休憩室は畳部屋じゃないし。
なんで？
「…あ、A起きた？」
目の前から声が。
「……へ？」
「へ？って…なにその声。変なの」
はは、と笑われる。
え。
この人って…。
「……さ、くらいしょう…だ」
震える声。
目の前というかテーブルの向かいにいる彼は、え？と小さく笑ってから。
「はい、櫻井翔ですよ？……どした？」
寝ぼけてんの？と顔を覗いてきた。
綺麗な目が私を映す。
「っいやいやいや！近いです！」
思わず後ずさる。
「え？A？」
櫻井翔はびっくり顔に。
…こっちがびっくりだよ！
さっきの距離感絶対おかしいって！
「あ、もしかして照れてんの？」
…なんかニヤニヤし始めたよ！
櫻井翔が怪しく笑ってるよ、珍しい！
「ついに俺の魅力に気づいたか…。今まで一緒にいすぎてわかんなかった？まあ他に男4人もいたし」
「…え？」
どういうこと？
「意味がわからないんですけど…」
そう言うと櫻井翔がキョトンとした。
「え？俺に堕ちたんでしょ？」
「は？」
「俺に惚れたんでしょ？」
「はあ？」
「Aは俺が好きなんでしょ？」
「…っえ？」
「違うの？」
櫻井翔が小首を傾げる。
「違うに決まってるでしょ。Aは翔くんのじゃねぇし」
後ろから声が。
櫻井翔がはぁーとため息。
「なんだよ智くん。起きてたんなら言ってよ」
「…え？」
智くん？
…ってまさか！
振り返ると。
「おはよ、A」
ふにゃんと微笑む大野智がいた。
…アクシデント発生。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 602人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者ホームページ：http: 作成日時：2015年1月8日 8時
