第十三舞『畏怖せよ英傑』 ページ13
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「くそ…堪えれる訳ないだろ、こんなの」
商人に触られた部分を手で払い、商人に近づく。
「ひ…ひィッ！」
商人は腰を抜かしたまま
「悪い悪い、もう痛い事しないから逃げるなって」
乱れたサングラスをかけ直し、意地悪げにそう云った。
「一寸聞きたい事があるだけだから。俺は別に、あんたを殺したりは…」
アイザックが商人に笑い掛けた、その時。
断末魔が生まれた。
目の前の商人の男からだ。
商人の男の身体は、黒い何か…獣の様な物に噛み切られた。
「な…」
驚き、商人から目が離せないで居ると、今度は正面からアイザックに向かって、黒獣が迫る。
アイザックは地面に身を投げ、回転をして素早く身を起こす。
「…ゴホ、死に損なったか」
目の前から姿を現したのは、黒衣の異能者。
「弱者め。楽に死ねたものを」
苦しそうに咳をしながら、アイザックに近づく黒衣の男。
「何だ…あんたは」
「弱者ならば、名乗る必要など無い」
黒衣の男の瞳に、慈悲など存在しなかった。
二人の間に砂塵混じりの風が吹く。
すると、黒獣が刃の様に形を変え、無数の刃がアイザックに降り掛かる。
「あっ…ぶな、化け物だな…これ」
アイザックは後方に避け、口角をあげた。
黒獣が地面を
その威力に、自然と口角が上がったのだ。
「名乗る程度の価値はある。
「あぁそう。そうだな、俺はマイケル」
名の知れたゴロツキのアイザックは、芥川に本名を伝える事を辞めた。
「貴様の名は訊いて居らぬ」
「ニホンの観光にきたんでス、どうか見逃して下サイ」
アイザックは、突然の片言を話し出し、この場を免れようと考えた。
面倒な事を好かない為に、楽が出来る方向に事を進めるのが、
彼の性格でもある。
「戯言」
芥川の黒獣が、アイザックの頬を通り抜けた。
掛けて居たサングラスは、その衝撃で地面に落ちる。
アイザックの頬が傷付き、その部分が異能でそのまま赤く凍結する。
「貴様は…」
今迄無表情だった芥川の口角が上がった。
アイザックは、かなり不機嫌そうに芥川を見た。
「貴様を、弱者と見た事を詫びる。手合わせ願おう…不浄の異能者」
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要注意異能力者＿＿＿内務省異能特務課より
アイザック・バシェヴィス・シンガー：身長 169cm、体重 53kg。横浜のゴロツキ。非好戦的だが、気が短い。民間人に危害を加えた事例は無いが、我々は監視を続ける必要がある。
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χCielχ(プロフ) - かれぇらいすさん» ほわ〜！！ありがとうございます！！二次創作ではどれも画像に規制がかかっており、誤字修正の際に申請通してない画像は全部消えてしまって、アッ…となりました…ヒィ...とても申し訳ないです…！あいざくんはこれからも描くので、何卒…ッ！！！！ (2020年3月16日 0時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
かれぇらいす - 久し振りに読み返してます！ところで第三十一舞のアイザ君のすんばらしいイラストはもう見れない感じですか…？私の端末だと写らない(？)のですが…(´・ω・`) (2020年3月16日 0時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - やっさんさん» わ〜！ありがとうございます！文スト自体が流血沙汰なので回避しきれない案件です！ (2019年9月27日 15時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - χCielχさん» 第一章を読み切りました。アイザックさんも、厄介な過去をお持ちですね汗。根は、レイくんににていますね。細かいところは違いますが... 。少し休憩してから、続編を読んで、いきます。余談、シエルさんの、文スト、どうしても、流血沙汰に(苦笑)。 (2019年9月26日 20時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 那佳さん» ぎえええ！？もしそうならとても嬉しいです(*´-`*) (2018年12月10日 21時) (レス) id: 7ff5a81624 (このIDを非表示/違反報告)
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