Desire３０ ページ30
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昔、
俺がまだ、ゴミ溜めみてぇな 地下街に居た頃の話だ。
当時の噂があった。
地下街で餓死をしそうな人間に、自分の食いもんをやっている奴が居ると言う、お人好しを通り過ぎた阿呆の話が。
地下街では、食料の譲り合いはない。
むしろ奪い合うと言うのが、当たり前の事だった。
そんな阿呆、直ぐに野垂れ死ぬだろうと、俺は思っていたが。
7日経とうが、1ヶ月経とうが、阿呆の噂は消えなかった。
その日、俺は初めて奴を見た。
『大丈夫か』
寒気がする程、透き通る声だった。
声の主は、10代中盤のガキだ。
そのガキは、今にも死にそうな老人に、食料をやっていた。
地下街の人間だったならば、服や肌などに
肌が白く、桜色の髪の中で際立つ碧い目。
クソ汚ねえ地下で、あんなにも綺麗なものを見たのは、
生まれて初めてだった。
ただ、それに見惚れていると言うより、
あまりにも現実離れしたそいつが、気色悪かった。
『また持って来るから。お話聞かせてくれよ、おじさん』
ガキ…いや、Aが、俺を通り過がろうとした時に、こいつは俺の真横で立ち止まった。
そして、こう口にした。
『それ、飛べるのか？』
この地下街で生きていく為に、俺は既に立体機動装置を手に入れていた。
『さぁな』
得体の知れねえ奴に、教えてやるつもりは無い。
『お前は何をしてる。何故テメェの食うもんを他人にやる必要がある』
Aは黙り込んだ。
『俺、人間が好きなんだ』
その意味は、当時の俺には分からなかった。
気味の悪い奴だとしか思えなかった。
だが、今になってようやく分かった。
あいつは、
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「何だ」
夜遅く、色々な思考を回しながら資料に目を通していたリヴァイの耳に、何かを破壊する音が響いた。
その音は、しばらく経つと聞こえなくなる。
方向は、Aの部屋からだった。
まさか。Aなら呑気に寝ているはずだと、そう思っていた。
ただ、黙って席を立ったリヴァイは、静かにAの部屋へと足を進める。
「A」
名前を呼び、扉を開けると
その部屋の壁や物は、全て切り刻まれていた。
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桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
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にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です！！こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です！！ありがとうございます！！(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (
レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです！ (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....！！涙していただけてとても嬉しいです…！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです！ (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
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