Desire２１ ページ21
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「いッ…！」
「我慢我慢、ちゃんと手当しないと悪化しちゃうからね」
すごくキツめに包帯巻かれている。
結構ガサツなんだな。
「あ…」
「ん？どうしたの？」
やり残した…。
「行かなくちゃ…」
と、走る馬車から降りようとした。
「ちょっ、ちょっとA！何考えてるの！？」
ペトラが俺の腕を掴んだ。
「すぐ戻るから…」
意外とペトラの力が強い。
「こんな重傷負って、何するの！」
「…兵士の死者数は？」
俺がそう言うと、ペトラは首を傾げた。
「今回は…百人弱、って言ってた…。巨人がまた大勢で攻めて来たら厄介だから、亡骸の回収は出来なかったの…
あのたくさん攻めてきた巨人が…痛かった」
…ほら
「約100人で、細かい数も、死んだ兵士一人一人の名前も…まだ分かって無いんだろ？」
「まさか…貴方…」
俺は無理矢理ペトラを振りほどいて、馬車から飛び降りた。
起動装置のガスはもうないが、そんなことはそっちのけで俺はあの森へと走った。
意外と記憶力はあって、道は覚えた。
この前、兵士の名簿と顔写真を見たから、それなりに名前は覚えているはずだ。
俺はあの森まで全力疾走した____
帰還際、森から離れて少し余裕が出来たのか、馬を休ませるために、エルヴィンの指揮で全兵が止まった。
「兵長！」
その時、ペトラが焦った表情で俺の元に来た。
「何だ」
「Aが…！1人で森に戻ってしまって…すみません、私の責任です…！私が…！」
相当自分を責めているようだ。
「馬鹿かあいつは…。心配するな、お前のせいじゃない。悪いがペトラ、エルヴィンに俺とAは遅れると言ってくれ」
「…はい！」
俺は急いで馬に乗り、駆けた。
前と同じだ。
頼む
何も無いでくれ。
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桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
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にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です！！こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です！！ありがとうございます！！(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (
レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです！ (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....！！涙していただけてとても嬉しいです…！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです！ (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
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