Desire１５ ページ15
__
倒した巨人の肉塊は、蒸発していってしまった。
助けた人はもうそこに居なかった。
逃げるの早いな…そりゃまだ世間知らないし…仕様がないか。
まぁ…俺が言えないけ…
「どっ！？」
急に馬に乗った人に、通りすがりに掴まれた。
「馬鹿野郎！何やってんだテメェ！馬も無しに！」
と…馬顔の人…
どっちが馬か分かんなかったよ。
「…悪い」
_ _ _
俺は馬顔の後ろに乗っていた。
「お前、Aだろ？護衛命令の出てるっつー。俺はジャンだ。…見たぞ、なんであんなに強いのに護衛命令が出てんだ？」
「知るか」
「あ？お前それが恩人に対しての態度かっ！」
「はぁ…？頼んでない」
「可愛くねーな、お前」
こいつ明らかに俺のこと年下って思ってるよ。
「…助かった」
「…あぁ。そういやあんた、リヴァイ兵長と行動してたんだろ、どうしたんだよ」
「…俺が勝手な行動した。例えリヴァイが心配していたとしても、戻っては来ない。今、あの場から兵士長って身分が消えたら、きっと混乱する。
あの人もそれくらいはわきまえてる。」
俺がそう言うと、ジャンは溜息をついた。
「じゃあお前をリヴァイ兵長んとこに連れてきゃいいんだな」
「今あいつの所行ったら怒られる」
「知らねぇよ！行くぞ！！」
と、馬を加速させた。
「…なぁ、何処に向かってんだ？」
「は？お前知らねぇのか？今から行くのは森だぞ。巨大樹の森じゃねぇ、無名の森だ。」
「…へぇ」
俺がそう言うと、ジャンは振り返り、
「聞いたくせに興味無さそうにすんな！！」
と、俺にチョップをかました。
「痛ぇ…」
「そりゃ痛くしたからな」
…そうですか…。
「ジャン、人影…。」
遠いが、見える。
「誰だ？」
「あれは…、ミカサ」
「よし行こう」
と、馬をすげえスピードで走らせた。
「ミカサ！どうした、先輩達とライナーが一緒だったはずだろ！」
「分からない、何処かではぐれた。
……A！」
バレたか…。
「どうしてここに？…まさか！あのクソチビが落馬させたのか…！」
「ち、違う、断じて！…俺が勝手な行動したんだ、それだけ」
「勝手な行動しただけで落馬させたのかクソチビ！！」
「だから違う！！」
__
桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 544人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です！！こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です！！ありがとうございます！！(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (
レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです！ (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....！！涙していただけてとても嬉しいです…！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです！ (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
