Necromance５９ ページ9
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ある日。
「えぇ〜〜！？アイザック君は！？居ないの！？」
探偵事務所に響いた、藤崎の声。その場に居合わせた社員は全員、引いた目で藤崎を見ていた。乱歩は一切の興味を示さず、棒付き飴に夢中だが。
「五月蝿い！貴様は本当に職が無いのか！高頻度で探偵事務所に来おって！仕事を探せ仕事を！！」
「してますもん仕事くらい！！」
「ほーう？どんな仕事をして居るんだ」
疑い深い眼差しを藤崎に向ける国木田。どうせ何もして居ないだろう、と云った表情だ。本当の職を聞けば度肝を抜くだろう。『均衡者』の存在は知っているが、どんな人物、どんな規模かは判らないからだ。
藤崎はその質問を聞き、腕を交差させて両肩を掴む。そして少しばかり色っぽく、
「い…云えない……」
と云う。傍から見れば、危険と色気の溢れる美形なお兄さんだが、探偵社員勢からすれば……。
「気色悪いわ！！！！」
絶叫レベルの鳥肌モノだ。
気色悪いと怒鳴った後、職場探しの分厚い本を藤崎の頭に全力で叩き付ける国木田独歩。これが本の角だったならきっと死んで居た。
「いっったぁぁ！！ああああつしくぅぅんんん」
「えっと…大丈夫ですか…？」
「おお…天使……死後は是非霊体を縛らせて下さい。何時でも空いてますカモン」
「あ、嫌です」
苦笑され、断られた。だが鋼の精神の持ち主である藤崎は挫けない。何事も無かったかの様に立ち直る。
「そうだ敦君。アイザック君は今何処に住んでるの？路地なら俺の家呼ぼうとか思ってたりしなくもなくないんだけど」
藤崎は人差し指をぴんと立てて、にぱっと明るい笑顔を敦に向けた。織田の墓の前での彼は何処へやら。
「アイザックですか？太宰さんと同居してますよ！『早い所稼いでこのワカメと絶対離れてやる』って！」
「ど、だ、どん、同居ぉ！？」
ソファから勢い善く立ち上がり、致命傷を受けた如く、後退る。
「今日は太宰さんと一緒に
「一緒にカジノぉ！？ちょいちょい待て待て何俺を差し置いて！おじさんは動悸と目眩と息切れがしますう！」
と、窓に駆け寄って窓を開けて外に叫ぶ。そんな藤崎を国木田が引き摺って、無理矢理ソファに座らせる。
「藤崎さんって本当に大丈夫ですか？」
「大丈夫。彼等の仲が善いなら、本望だ」
敦は 目の前の藤崎の優しそうな笑みを見た。だがそれよりも、この人情緒不安定過ぎないか…？
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何処かの誰かのノート
彼奴を必ず救う。絶対に。
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ekakisitemasu(プロフ) - 1番最後の何処かの誰かのノートの彼奴を必ず救う。絶対に。で大号泣しました、、、、 (2022年10月21日 23時) (
レス) @page50 id: 583e2155f1 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 天才 (2022年4月29日 13時) (レス) @page50 id: 1cfd8c976c (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ファイさん» ありがとうございます…！笑って泣けるような作品にしたくて書いておりました！こちらこそ埋もれていたであろうこの作品を見つけてくれてありがとうございます、とても嬉しいかぎりです…！！！本当にありがとうございました！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ファイ - ｱｯ……ﾔﾊﾞｲ エッ俺の心臓無事？大丈夫?あ、好き 主様本当にこんな素晴らしい作品を書いてくださり有難う御座います大好きです応援してます大好きです｡ 最初見たとき大号泣してしまいました｡ 本当にこんな素晴らしい作品を書いてくださり有難う御座います神! (2021年11月16日 18時) (レス) @page50 id: 1f415ed449 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 白鳥さん» あわわ、ありがとうございます.......！是非に！！！！私も白鳥さんのような方に出会えて嬉しさの極みでございます…ありがとうございます.......！！！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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