Necromance５１ ページ1
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日が暮れた頃。とある場所へと足を運ぶ男。
その男は、桜色の珍しい髪色をして、黄水晶の様な金色の瞳を持って居た。真紅のピアスがきらりと輝く。
その男の顔は中々に上物であり、この顔に騙された女性はどれ程居た事か。容姿は善いこの男。中身がまるで駄目だ。おまけにこの男はかなりの変人。
太宰曰く、「超大変態」。
男の名は藤崎翔。表向きは、この街の死霊術師だ。
しかしその正体は…莫大な情報を宿す組織、『
「ん〜、何か今日肌寒いな…風邪かな…」
日々免疫力が低下して行く、三十路三歩前の二十七歳。
端末に視線を落とすと、現在の時刻は六時。
「げ…！やば、オサムと戯れてたら一時間遅れたあ！！」
オサムとは、藤崎が飼って居るラグドールの事。真っ白でさらさらの毛並み、青い瞳をした綺麗な猫だ。
こう見えて藤崎は、かなりの猫好きである。
「一時間遅れとか、怒るよなぁ…いやそもそも帰ってるか！」
一時間も遅れてまだ居たとしたら、「何待っててくれたの？
やだときめく」とか云ってやろう。そうしよう。そう吹っ切って、お気に入りの喫茶処に入る。
入店すると、店員がいらっしゃいませと此方に足を運ぶ。そして、
「あ、待ち合わせの方ですね！お先にいらっしゃってますよ」
と云われる。こりゃ参った。この店で、週一で『彼』と会って居るからか、『彼』と藤崎がセットで常連客と化してしまった。驚いたが、「ありがとう」と会釈してテラスへと向かった。
云い忘れて居たが、この喫茶処があるのは建物の三階だ。テラスはそれなりに見晴らしが善い。
藤崎が一時間遅れたにも関わらず、彼は居た。相変わらず端っこの席に座って居る。
ふわふわの白い帽子を被った彼。後ろからゆっくり近付いて、驚かす様にその白い帽子を取った。
「や、お待たせ！会いたかった？」
帽子を取られても、無反応で本を読み続ける黒髪の男。余りにも反応が無いので、これは無視をされたな！と何か少し楽しくなる。
藤崎は黒髪の男の顔を覗き込む。その瞳は紫色。
「おーい、フェージャ君？俺ってそんなに存在感無い？そよ風？そよ風ですかー？寧ろ空気ですかぁ！？」
それでも決して藤崎と目を合わさず、無反応を貫く彼の名は…
フョードル・ドストエフスキー。
『死の家の鼠』頭目。
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何処かの誰かのノート
彼奴を必ず救う。絶対に。
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ekakisitemasu(プロフ) - 1番最後の何処かの誰かのノートの彼奴を必ず救う。絶対に。で大号泣しました、、、、 (2022年10月21日 23時) (
レス) @page50 id: 583e2155f1 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 天才 (2022年4月29日 13時) (レス) @page50 id: 1cfd8c976c (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ファイさん» ありがとうございます…！笑って泣けるような作品にしたくて書いておりました！こちらこそ埋もれていたであろうこの作品を見つけてくれてありがとうございます、とても嬉しいかぎりです…！！！本当にありがとうございました！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ファイ - ｱｯ……ﾔﾊﾞｲ エッ俺の心臓無事？大丈夫?あ、好き 主様本当にこんな素晴らしい作品を書いてくださり有難う御座います大好きです応援してます大好きです｡ 最初見たとき大号泣してしまいました｡ 本当にこんな素晴らしい作品を書いてくださり有難う御座います神! (2021年11月16日 18時) (レス) @page50 id: 1f415ed449 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 白鳥さん» あわわ、ありがとうございます.......！是非に！！！！私も白鳥さんのような方に出会えて嬉しさの極みでございます…ありがとうございます.......！！！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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