salvage８８ Their past ページ38
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＿＿＿＿二世紀前、米国。
『ブラッドベリ』の全盛期。音楽家執事として活動していた。
レイがまだ人間の…十五歳の頃の話だ。
鳥の囀が聞こえる爽やかな朝。豪華な邸宅の内部。赤い絨毯が敷き詰められる長い廊下。その廊下を、コツコツと音を立てて歩く少年。
黒い燕尾服に身を包んだレイだった。レイは大きな扉の前で立ち止まり、手の甲でノックをする。然し扉の中の人物からの返事はない。
「ねてるのか？朝だぞ」
レイがそう呼び掛けても、返事は無い。だが起こさなくてはならない。
「おきろ」
そう云いながら、バンと大きな音を立てて扉を開けたレイ。ずかずかと豪華な寝台へと向かい、部屋の主が寝ているその布団を剥がす。
「おきろご主人」
レイにご主人と呼ばれたのは、ある青年。十五歳のレイは、この青年の執事として仕えて居た。レイの主人たる青年は、今年で
二十歳。成人を迎える。
レイに布団を剥ぎ取られた青年は、かなり不機嫌そうな顔をした。寝台に寝たまま、霞む目でレイを一瞥し、掠れた声を放つ。
「あのさあ…執事なら朝の紅茶のひとつでも持って来てよね。あとモーニングコール最悪」
むくりと起きるその青年。レイとは五歳差。そして主人と執事の関係。にも関わらず、敬語を使わなければ…こうして雑に起こされる。クビだ今すぐ。レイにそう云ってやりたい所だが、青年はレイの提琴が好きな為に云えない。
「わるい」
「敬語使ってよね、敬語」
真顔で謝るレイ。そんなレイに腹が立ち、朝から気分最悪だ。
青年は溜め息を吐きながら、
「目がさめたか？おはよう。気分は？」
レイが青年の顔を覗き込んで顔色を伺う。青年はにこりと笑う。笑い過ぎて引き攣った表情でこう云い返す。
「最っ低だよ」
「なんでだ」
「…あは、正気？」
レイは首を傾げた。青年は頭を抱える。確かに音楽や貴族としての作法等は一流。だが考える頭がない。レイに関しては、頭の
栄養も全て音楽の才能に持って行かれた位だ。
「…ねぇ、弾いてよレイくん」
青年は云った。
「俺のばいおりんは教えるためで、観賞用じゃないぞ」
「俺は観賞する為にお前を雇った」
「そうか。ならしかたないな」
レイが執事として初めて仕えた相手は、とんでもなく傲慢だった。
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ポートマフィア『隷属部隊』隷属者No.01
レイ・ブラッドベリ：音楽界の名家『ブラッドベリ』出身。血が足りて居れば下手に暴れる事は無い為、適度な血の供給を推奨する。＿＿＿＿隷属者No.01『所有者』＿＿＿＿太宰治。
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たろ。(プロフ) - 泣いちゃったよレイくん最高にカッコよくてかわいいな⁇⁇幸せになれ⁇執事時代のご主人どちゃくそ好き… (2022年9月3日 1時) (
レス) @page50 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - やっさんさん» レイくんがナメクジって言っても許しちゃいたくなります！！(((北森はそうなんですお坊ちゃんなんです！！((おうふ……今のところ、文スト全て完結してて…新作でも二人が出る予定はないですね…でもこれからの作品には出るかもしれませんのでお楽しみに！嬉しいです！ (2019年10月1日 19時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - χCielχさん» 後、身勝手な、要望で申し訳ないのですが、レイくんや、北森君を他のシリーズでも、登場さしていだだきたいのですが... 。物騒なことにもなりそうですが、個人的にお気に入りのキャラクターになりました♪♪ (2019年9月20日 20時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - χCielχさん» レイくん、中也さんの、ことをナメクジって、マジボケ笑笑。中也さんからすれば、だ. ざ.いー激怒でしょうけど。この、シリーズを読み切り、北森くん、主役のお話しの全貌を理解することができました。レイくん、大好きです♪♪。 (2019年9月20日 19時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 時々雨さん» ぁぁありがとうございましたぁぁ！！今回の太宰さんはめちゃブラックだったのでやつがれと中也さんがオアシスでしたぁぁ((藤崎まじ別世界まで干渉出来るんです怖いです均衡者…！！レイくんは太宰さんの言ったこと全部信じちゃうのでなめくじちゅうやを信じてました(( (2019年6月4日 14時) (レス) id: 7ff5a81624 (このIDを非表示/違反報告)
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