君の世界に、意味を与えよう。Act2【文豪ストレイドッグス】

salvage７８ ページ28

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＿＿＿＿君は幽霊を信じるかな？



そもそも、異能力何て非日常的な物が存在するなら、それらも
存在し得る。「見た事無い」それもそうだ。


うわ！でもほらぁ！そこに居るじゃん！君に憑いてる！！










冗談冗談。



一般的な見解では、霊と神は同じく霊体として扱われる。存在は月とすっぽん程度に違うけどね。



だから神は必ずしも存在する。世界を創ったのは紛れもないソレだ。「神なんて居ない」その時点で神の存在を把握して居る
だろ？居ないなんて云う子の前には、善い神様は現れないよ。



神が存在するなら、天使は存在する。天使が存在するなら、悪魔は存在する。光と影が同時に共存し合う様にね。そして悪魔が存在するなら、『怪物』が存在する事は容易だ。



存在、存在…って、まじごめん。語彙力無さ過ぎマンとでも呼んで善いよ。許可しよう。矢っ張り駄目。滅茶苦茶格好悪い！




結論を云えば、『吸血鬼(ヴァンパイア)』は実在するよ。



「お前は何者だ」そう云う声も聞こえる。じゃあこう云って置こうかな。




俺は、霊を通して視える物が沢山ある。




それが…どんな世界であろうとも。








＿＿＿＿
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「…エル、」



レイは目を見開き、瞬きも忘れて少女を見詰める。少女は鋭い眼差しでレイを睨み付ける。世紀を越えた再会の筈が、鋭く睨み付けられたレイはおずおずと掛ける言葉を失う。


たった一人の妹を、全力で吹き飛ばして仕舞った。レイが珍しく、一歩、二歩と後ろへ後退る。



「レイ君」



響く太宰の透き通る声。相手の身体を痺れさせながら通り抜けて行く様な…その声。振り返ると、冷たく凍り付いた表情で居た太宰。



「彼女が敵組織の心臓だ。やるべき事は…判るね」



どくん。心臓が飛び跳ねた。幾らレイでも、太宰の表情と声を聞けば、何を云って居るのか…嫌と云う程判る。



「如何したの」



その場から動かないレイに、太宰の方から近付く。口角を上げ、純白の少年に手を伸ばす。



「真逆…」



ぐいっと首枷に繋がる鎖を力強く引いた。ジャラ、と鎖は重い音を立てる。レイの整った顔付きが、『躾』の時に根付いた畏ろしい感情に埋もれて崩れた。



「出来ないとでも云うのかい？」




レイの口元が震えた。太宰の顔を見れない。『隷属部隊』の皆は護りたい。かと云って、少女に手を出す事も出来ない。




答えを出さないで居れば、「ねえ」ともう一度鎖を引かれる。逃げられない。


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ポートマフィア『隷属部隊』隷属者No.01

レイ・ブラッドベリ：音楽界の名家『ブラッドベリ』出身。血が足りて居れば下手に暴れる事は無い為、適度な血の供給を推奨する。＿＿＿＿隷属者No.01『所有者』＿＿＿＿太宰治。

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