6日目 心と喜び ページ7
貴方が言った。
助けを求めていないなら尚助けたいと。
じゃあ私は、助けなんて求めていないから対象内だよね…？
何て言えるはずも無かった。
学校へ憧れている地点で、私はこの運命に嫌気がさしているからでしょ。
自分で気付かないふりして、心が朽ち果てる寸前まで追い詰められた。
沢田綱吉さん。
貴方なら、私を助けてくれますか。
＊＊
その時、10代目を愚かだと思ったのだろうか。
それとも、良い人だって思ったのだろうか。
ただ彼が席を座った後も、私は呆然と10代目を見ているだけだった。
気がつけば授業も終わっていた。
大丈夫？と声をかけられて我に返る
「すみません、大丈夫です・・・。」
本当？と聞くクラスメイトにもう一押しする。
あー、何か調子狂うな。
頬をポリポリ掻きながら苦笑する。
目を瞑って、さっき10代目が言ったことを思い出して――――
「片桐さん？」
「ぎゃっ！」
声をかけられて短い悲鳴をあげる。
そんな私に、謝るように手を合わせたのが――――
「じゅう・・・沢田君？」
危ない。10代目？と言いそうになった
獄寺君化だな。
私が名前を呼べば、覚えてるんだと少し照れくさそうに笑った。
「どうかしましたか？」
さっきの道徳のこともあってか、少し目を合わせ辛い。
目線を私の手元に移せば、彼はこう言った
「いや、何か悩んでいるように見えたから・・・。」
「心配？」
思いついた単語を口に出す
「うん、まあ、そんな感じかな。」
あはは、と笑いながら頭を掻く彼
・・・心配、か。
彼は会って数時間しか経っていない私を心配してくれるんだ。
この感情は何？
――――多分、嬉しいんだ。
「心配、されたことありませんでした・・・」
「えっ？ごめん、聞こえなかった！」
クラスの人が騒いでいるせいか、私の声は彼には聞こえなかったみたい。
「何でもありません。」
反射的に口から出てしまった言葉だから 拾ってもらわなくて良かった
内心安心したけど、やっぱり私変。
自分の身体が自分で制御できなくなること何て無かったのにさ。
「でも、ありがとうございます。
・・・嬉しい、です。」
故意で微笑したんじゃない。
自然に笑顔が溢れたんだ。
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あい愛傘(プロフ) - 黒羽紅篭さん» あい愛傘と申します！泣いて戴けるなんて…！もう私が泣いちゃいそうです（笑）続編は近日公開なので、楽しみにして戴けたら幸いです！コメント有難うございました、心の支えになります（＾＾） (2016年3月20日 14時) (
レス) id: f8fe91be8b (このIDを非表示/違反報告)
黒羽紅篭(プロフ) - 涙が拭ききれないです(´；ω；｀)ｳｯ…続きが気になります！頑張ってください！ (2016年3月20日 11時) (レス) id: ead4519bb4 (このIDを非表示/違反報告)
あい愛傘(プロフ) - 鬼黒さん» ありがとうございます、今はテスト期間で中々更新が出来ませんが頑張ります！コメント有難うございました！！ (2016年2月21日 15時) (レス) id: f8fe91be8b (このIDを非表示/違反報告)
鬼黒 - 面白いです！続きがきになります！ (2016年2月15日 18時) (レス) id: 0faf6114d3 (このIDを非表示/違反報告)
あい愛傘(プロフ) - まっちゃマカロンさん» 本当ですか！？嬉しいです！これからも頑張りたいと思います♪コメント有難うございました！ (2016年2月13日 14時) (レス) id: f8fe91be8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい愛傘 | 作成日時：2015年11月8日 14時
