17日目 心と手から ページ18
校門の前まで来て、一息つく。
取りあえずあの人・・・雲雀先輩に見つからなかったことには感謝しないと。
「片桐さん・・・足・・・早い・・・っ」
「あっ、ごめんなさい！」
足音が聞こえてからひたすらに走った。
あの人だったら、私が殺し屋だということに気がつきそうで怖かった。
全力で逃げた理由はそれも含めてあるんだけど、本当は違う
お礼、みたいな。
沢田君にたいしてだけど・・・
優しく接してもらったから。
ほら、世の中ギブアンドテイクでしょ？だからだよ。うん・・・。
「あの、片桐さん、ちょっといいかな・・・？」
「どうしました？」
忘れ物かな、と思ったけど違うようで。
頬を若干桜色に染めながら彼は視線を落とす
「手・・・繋いだままなんだけど・・・。」
「・・・は？」
私も視線を手に落とす。
・・・確かに、手、繋いであるね。
咄嗟の判断で私は彼の手を掴んでしまったんだろう。
どんだけ鬼(雲雀先輩)から逃げることに必死になってたんだか。
だから沢田君は「・・・手！」とか校舎内で言っていた訳か。
ほうほう、成る程・・・
「成る程違う――――――ッ！！」
「うわあああっ！？」
今回は珍しく脳内は冷静、表情や口調で乱れが出てしまった。
手！手なんて！
私一応、女ですから・・・恥ずかしいめっちゃ恥ずかしい。
しかも職業柄女子とも手を繋いだことのない私は動揺が隠しきれなかった。
そんな様子の変わりように、彼は軽く悲鳴を上げてしまった。
緊張か驚きか戸惑いか、何かは分からないけど随分と息が上がってしまう。
「す、すいません・・・悪気は無くて！！」
誰が見ても跪いているような体勢で謝る
素っ頓狂な声を上げたかと思えば、今度は沢田君が悲鳴。
町ゆく人々が見ている中か、すこし嫌みたい(他人ごと)
「本当に大丈夫だから！
ちょっとビックリしただけだから！ね！？」
「いえ私の不注意のせいです本当に。」
誰がどう見てもこの状況は可笑しい。
自分でも何やってるんだ、と内心呆れつつも謝り続けた。
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あい愛傘(プロフ) - 黒羽紅篭さん» あい愛傘と申します！泣いて戴けるなんて…！もう私が泣いちゃいそうです（笑）続編は近日公開なので、楽しみにして戴けたら幸いです！コメント有難うございました、心の支えになります（＾＾） (2016年3月20日 14時) (
レス) id: f8fe91be8b (このIDを非表示/違反報告)
黒羽紅篭(プロフ) - 涙が拭ききれないです(´；ω；｀)ｳｯ…続きが気になります！頑張ってください！ (2016年3月20日 11時) (レス) id: ead4519bb4 (このIDを非表示/違反報告)
あい愛傘(プロフ) - 鬼黒さん» ありがとうございます、今はテスト期間で中々更新が出来ませんが頑張ります！コメント有難うございました！！ (2016年2月21日 15時) (レス) id: f8fe91be8b (このIDを非表示/違反報告)
鬼黒 - 面白いです！続きがきになります！ (2016年2月15日 18時) (レス) id: 0faf6114d3 (このIDを非表示/違反報告)
あい愛傘(プロフ) - まっちゃマカロンさん» 本当ですか！？嬉しいです！これからも頑張りたいと思います♪コメント有難うございました！ (2016年2月13日 14時) (レス) id: f8fe91be8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい愛傘 | 作成日時：2015年11月8日 14時
