13日目 心と決着 ページ14
刀とトンファーがぶつかり合う。
互いに少し汗を浮かべて、距離を取る
彼の顔は、もう興奮を隠し切れていない。
「もっと本気でしてもいいんだよ？」
「本気です、十分ねっ！」
私は、いかに自分の素性を隠せるかと考えていた。
一気に此処で決着を付けるのもいい。
でもそうなれば必然・・・リボーンにまた目を付けられるだろう。
チラッと彼の方を見る
彼は私達から目を離すこと無く見据えていた
その心の読めない瞳が嫌だ。
私はもう一度雲雀先輩と武器を交えた。
＊＊
リボーンは何を望んでいるんだろう。
いつもこいつの考えることは大抵分からない
でも今回は、何の考えがあるのか全く分からない。
どうして女子の片桐さんを闘わせるんだろう。
そう思ったけど、今は別の疑問が俺の頭を支配した。
……彼女は一体何なのか。
何故雲雀さんと互角に戦えるんだろう。
どうして雲雀さんと戦っているときの彼女の目は――――
――――いつも以上に冷たいんだろう。
ふざけたような言葉とは裏腹に、表情が曇っている
いつも以上に、絶望したような目に見える
どうして彼女は戦うときに、唇を噛んでいるんだろう。
そんな疑問は、口に出されることも無く心の中で消え去った。
どうにか止めようとリボーンを説得する。
「まだだ。まだ終わってねぇぞ。」
「何言ってるんだよ！！」
二人には所々に傷があって、息も切れかけている
無理してでも戦わせる理由が分からない。
二人に向かって「やめて！」と叫ぶもその声は届かない。
今死ぬ気丸を使って死ぬ気になって、二人の戦いをやめさせたい
でもリボーンは、それすらも阻止する。
でも二人の戦いは、俺が声を再び張り上げたと同時に終わった。
＊＊
「いっやー、参りましたよー」
抑揚のない声でそう言う。
地面に座り込んでいる私を不愉快そうに見て、彼はトンファーをしまった。
「本気、出してなかったよね。」
「・・・。」
傷ついた足を摩りながら、私は目を伏せた
本気じゃなかった、何て言ったら雲雀先輩怒るだろうね。
「まぁ何があったのか知らないけど。
また来るよ。」
いや、もう来ないで下さいと内心思いつつも「はい」と返事をする。
いつもより沢田君の表情が暗かったのは気のせいだよね＿＿＿。
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あい愛傘(プロフ) - 黒羽紅篭さん» あい愛傘と申します！泣いて戴けるなんて…！もう私が泣いちゃいそうです（笑）続編は近日公開なので、楽しみにして戴けたら幸いです！コメント有難うございました、心の支えになります（＾＾） (2016年3月20日 14時) (
レス) id: f8fe91be8b (このIDを非表示/違反報告)
黒羽紅篭(プロフ) - 涙が拭ききれないです(´；ω；｀)ｳｯ…続きが気になります！頑張ってください！ (2016年3月20日 11時) (レス) id: ead4519bb4 (このIDを非表示/違反報告)
あい愛傘(プロフ) - 鬼黒さん» ありがとうございます、今はテスト期間で中々更新が出来ませんが頑張ります！コメント有難うございました！！ (2016年2月21日 15時) (レス) id: f8fe91be8b (このIDを非表示/違反報告)
鬼黒 - 面白いです！続きがきになります！ (2016年2月15日 18時) (レス) id: 0faf6114d3 (このIDを非表示/違反報告)
あい愛傘(プロフ) - まっちゃマカロンさん» 本当ですか！？嬉しいです！これからも頑張りたいと思います♪コメント有難うございました！ (2016年2月13日 14時) (レス) id: f8fe91be8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい愛傘 | 作成日時：2015年11月8日 14時
