悟らない。 ページ28
周りはとても暗く、静かだった。
私はため息をつく。今更後悔しても遅いと言うのに。何せ動けないから仕方ないのだろうけど。
拝啓、おにぃーちゃん方。
私は今、無断でシンドリア行きの船に乗っております。
白龍さんや紅玉さんが乗っている船だ。今日出発した。何故乗っているか?私は自答する。
それは白龍さんが留学してしまうと言うショックを受け、それを引きずった後に女人に言われた事から始まった。
「紅華様!お話があります、実は命令で私達シンドリアに行く事になってしまったので非常に、非常に、申し訳ないですけどお留守番してて下さいね」と。
他にも・・・
「お土産いっぱい買ってくるので、お土産リスト作って下さい−!」とか「お勉強してて下さい」とか言われたらねぇ?!
そりゃ乗り込みますよ!?ジュダルさんに連れて行ってって言っても拒否されるだろうし!
まあそりゃ宮内では外に出させないと必死な訳ですから。
だからってさぁ?今まで私の事育ててくれた女人まで私の事ぼっちにするとか、酷くない?!私、まだ7歳だよ!?
私はこの暗い空間で何も出来ず、寝ようと思う。
ここは樽の中。私は樽の中に入って、1ヶ月はあるであろう日々を鬱になりそうに時間を過ごす。
トイレは?お風呂は?
だが、色々疑問があるであろうが、私はもう対策をしている。
じゃーじゃーじゃあーん!!と効果音を想像して、小型のケースを取り出す。
これは、女人に作れと強請った睡眠薬の錠剤が入ってるケースなのです!5日効果があるみたいなので、6回飲めば良いって計算になるのかな多分。
これなら寝ている間にトイレに行かなくても済むし、お風呂も絶対臭くなるけど行かなくても良い。駄目なんだろうけど!あ、皆はマネしちゃ駄目よ!?
馬鹿な私にはこれぐらいの案しか思い付かなかった。そして錠剤を取り出し眠りについた。
170人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千歳 - 更新頑張ってください! (2020年5月29日 13時) (レス) id: c073153657 (このIDを非表示/違反報告)
紅印 - 続き頑張ってください (2018年6月24日 16時) (レス) id: 09dcd97b92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 名無しさん» わざわざ報告もありがとうございます。これからも頑張って下さい。 (2017年12月1日 16時) (レス) id: 42bf7e3626 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 鈴さん» あ、鈴さん!こないだぶりですー。あ、これ私分からなくて調べたら平仮名で良いらしいんですよね、だから漢字ではなく平仮名で直させて頂きました。ご指摘ありがとうございます!!これからも宜しくお願いします((((*゜▽゜*)))) (2017年11月30日 23時) (レス) id: 519fb5ce6a (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - あの、すみません。「諸星すみれちゃん良いよ」の「白龍さんの性」の「性」はそれで良いのでしょうか?(私は漢字苦手なので気になりました。たびたびごめんなさい。) (2017年11月30日 23時) (レス) id: 42bf7e3626 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:名無し | 作成日時:2017年10月15日 22時