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Episode 3 ページ5
A side
＿＿Aさん、俺はAさんのことを見放したりせんよ、だから安心しぃ＿＿
ご主人様がそう言ってくれたとき、私のココロには微かに“かんじょう”というものが芽生えた気がした。
一つ前のお屋敷では、私が飛んだ不都合をご主人様にしてしまったせいで返品、という形で捨てられてしまった。
機械は“かんじょう”を持ってはいけない。
誰かが言ったこの言葉は強ち間違っていなかったのかもしれない。
もし私が機械じゃなかったのであればご主人様との距離が開くことはないのだろう。
まぁ、
そんな事考えても、元には戻れないまま。
『戻りたい…』
そんな私の独り言は
静寂に包まれ消えていった。
続く
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作者名：夜冬 | 作成日時：2022年7月4日 21時
