番外編 射手矢くんと片思い歴4年目女子 ページ31
無事宣戦布告?を果たした後界くんに「お前なんでそんなに俺の事庇うの」って言われて焦った。
私の中で、界くんへの恋心はまだ気付かれてない
設定なんでね。
『え、えと、えーっと…』
その時、友哉くんが私の肩に手を置いて喋り始めた。
「Aはさ、友情を大切に思ってるんだよね、だから友達が危ない目にあってたら助けるのと同じ、ちょっとやり過ぎなとこもあったりするけど、それがAにとっての愛情表現だから、ね、A?」
友哉くん、めちゃめちゃ饒舌だね。
『そ、そうです!!友哉くんの言う通り!!あと……界くんが射手矢に構ってても終わりが見ないからね、だから、今度から私が処理するから、界くんは気にしなくていいよ』
「…そう」といつもの仏頂面で言われた。
──────次の日の朝
校門を通った所で人が集まってた。
…そちらの方を向けばチラッとオレンジの髪と金髪が見えた、あぁまた絡まれてるんですか界くん!!
『かっ、界くん…!!』
「あー、またお前かよ」
『お前って、私の名前も知らないの?』
「あ?知らねーし」
「射手矢、Aさんの名前知らないのマジ?」
「2年生ダントツの美人って言われてるのに」
「なんか他校にも名前知れ渡ってるらしい、すごいよね」
「……ふーん、Aって言うんだ」
『それ苗字ね、私の名前はAだから』
『どーせまた会うんだから、覚えなさいよ』
すると急に「はいはい……あ、オレ、おまえほんと嫌い」と羽花先輩に言い始めた。
「だよね、だってボール投げられたもん」
「…は?」と芹奈先輩。今日も麗しい。
「納得しないで羽花!」
「三浦界だぞ?芹奈先輩の後にこれって」
「それな!」
「ちょっと…」
「まだこっちのA先輩でしたっけ?の方が分かるわ」と私の肩に手を乗せた。
『はぁ?全然そんなんじゃないからやめてくれる?界くんは羽花先輩だから…』
「でもA先輩は界くんって呼んでますよね」
『っ…そ、それは中学校から仲良かっただけだから、変なこと言わないで、ほら射手矢、校舎入るよ』
ここに居る3年生の視線がこっちに向いてるのが分かる。
ここに居るのがなんだか辛くて、そろそろ気持ちがバレてしまいそうで、無理やり射手矢の手首を掴んで校舎に入った。
……しばらく界くんと顔合わせられないかも。
番外編 射手矢くんと片思い歴4年目女子→←番外編 射手矢くんと片思い歴4年目女子
198人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗彩(プロフ) - 面白いので、無理しない程度に再更新して欲しいです! (2022年12月15日 21時) (レス) @page24 id: 4754d7c653 (このIDを非表示/違反報告)
リュイ - そらくーん!!!! (2022年3月31日 17時) (レス) id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - Rain。さん» これからも楽しみにしてます!!!! (2022年3月20日 18時) (レス) id: 5a0c9ff92a (このIDを非表示/違反報告)
Rain。(プロフ) - ぴよさん» 長らくおまたせしてすいません…!待っててくださってありがとうございます〜! (2022年3月20日 17時) (レス) id: 16d87e8fac (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 更新歓喜、、、(;_;)!!! (2022年3月20日 17時) (レス) @page20 id: 5a0c9ff92a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rain。 | 作成日時:2021年10月3日 2時