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▽▲▽


次は生野菜。

レタス、トマト、パプリカと
色とりどりの野菜が盛り付けられた皿が置かれた。
ソースもあっさりめの味付けで、味の濃い料理の後にはピッタリ。

新鮮な野菜は歯ごたえも良く、瑞々しい。


『最高です』

「ふふ、Aちゃんがもっと喜ぶのは次かな」

『次?』



確か次の料理は……


『(甘味…!)』


運ばれてきたのは、ショートケェキ。
たっぷりの生クリィムに 苺やブルーベリー木苺の 鮮やかな果物。


『ほわぁぁあ……!』

「ふふ、目がキラキラしてる」


甘いもの=正義。

1口食べれば、甘いクリィムと少し酸味のある果物の味が一気に広がる。
スポンジもふわふわで、今迄食べた中で一二を争う柔らかさ。

このスポンジに埋もれて寝てしまいたいと思う程に。


ケェキを食べ終え、幸福の余韻に浸っていると 果物が運ばれてくる。

それぞれ綺麗に切られ、特にメインである林檎は 皮の赤い部分を上手く利用していた。
果物の自然な甘い香りが鼻腔を擽る。


宝石のように輝く果物は、最早食べる事が勿体ないくらいに美しい。


惜しみながらも一口食べる。

林檎の甘さと酸味が調和し、華やかな
けれど、くどくない味わいが堪らなく良い。

他の果物も同様、神がかっていた。



そして最後は珈琲。

酸味が控えめで、コクのある香りの深い味だ。
けれど "うずまき" の珈琲には負けるな、なんて思ってしまう。


飲み干し、カップを皿の上に戻すと カチャリと音が鳴る。


こんなにゆっくり食事をしたのは久しぶり。
……理由は今目の前にいる上司のせいなのだが。

けれど まぁ、こんな日も悪くない。


美味しい食事、綺麗な気色。
一言で言えば贅沢な時間。




その帰り道、太宰さんはいつものように手を繋いできた。

何時もなら振り払うけれど、お酒のせいで私も酔っていたのか 厭がる事はしない。
抱き着かれたら殴るが。


『太宰さん、有難う御座いました。ご馳走様でした』

「此方こそ 君と食事が出来て嬉しいよ。また是非 行こう」

『それは太宰さん次第ですね』

「えぇ〜」




そんな他愛も無い会話をして帰路に着く。

ふと、途中で見上げた夜空には 星が宝石のように輝いていた。


───────────────
フルコース分からなくて
めちゃくちゃ調べました…笑

こんな感じで良かったでしょうか?

リクエスト、ありがとうございました!

眼鏡の彼と珈琲と溜息と→←偶には悪くない、そんな夜



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月華(プロフ) - 月瀬さん、お久しぶりです!更新の事は気にせず、ゆっくりと休んでください!大好きな月瀬さんのお体と心方が、凄く大事ですから! (2020年1月27日 12時) (レス) id: 158c59c866 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 沙世さん» リクエストありがとうございます!ぜひ書かせていただきます! (2020年1月10日 0時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
沙世(プロフ) - 乱歩さんと特大パフェを食べる話が読みたいです。リクエスト失礼します。 (2020年1月9日 23時) (レス) id: c4b11a12c3 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - るをさん» 了解です! (2020年1月8日 12時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
るを - 月瀬さん» できれば中原さんの反応も見たいです。できればなので書かなくても大丈夫です。他はとくにないです。 (2020年1月8日 12時) (レス) id: 2605d8b47c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まふ | 作成日時:2019年11月1日 17時

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