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雨森 side
スイーツバイキングの会場へと向かうため歩いているのだが 今にも後ろ2人の
何この子達、お姉さん怖いわ。
「…楽しみ」
『鏡花 スイーツバイキングは初めて?』
「ううん」
鏡花は小さく首を振り、少しだけ微笑んだ。
「
『…そっか。楽しかった?』
「うん、とても楽しかった」
『じゃあ、今日も同じくらい楽しもう!』
私がそういうと、うん と返して、手を繋いでくれた。
それにしても…
やけに後ろが静かだ。
置いてきてないだろうか?と 後ろを振り返ると…
「ん"ー!む"ーーッ!!!」
「黙れ人虎」
敦を羅生門でぐるぐる巻きにして歩いている
芥川君が目に入る。
だからか、先刻から周りの視線が変なのは。
というか 芥川君。いくら変装(?)してるとはいえ、君は指名手配犯なんですよ。
少しは理解して下さい。
「ん"ん"ん"ん"ん"ん"!!!!!」
「煩い、静かにしろ」
……え、なに。そういう趣味?
そうだとしたらお姉さん何も言えない…。
目線で気が付いたのか、芥川君は短く
「違う」と言い放って、敦を地面に放り投げた。
『……取り敢えず、行こうか』
「行く」
「「(……何で
未だ睨み合いを続ける彼らのことは気にせず、スイーツバイキングの会場への足を早めた。
*******
『「ふぉわぁぁあああ…!!」』
並べられた色取りのケェキはどれも宝石のように輝いて見えた。
和洋折衷季節折々の菓子達が規則的に並んでいる。
「Aちゃん、席は取っておくから」
『そう?有難う、敦。じゃあ 行ってくるね』
2人に席は任せて、私達はケェキを取りに行った。
2人は何が良いか分からなかったけど
敦には無難なチョコケェキとチーズケェキ。
芥川君には無花果ケェキ(小さい)。(2つは多分無理だと鏡花に言われた。どんだけ少食なの)
『おまたせ……って、また喧嘩?』
「…芥川が手を出した」
「人虎が先に喧嘩を売った」
『あー、うん。まぁ 食べようよ』
何か言ったところで意味が無いのはもう分かっていた。
こんな2人でも、睨みを効かせていれば 大人しいということが判明。
うんうん、いい子なのは良い事だね。
(一応)此処ではゆったりとした時間を過ごし
芥川君の事や 敦と鏡花の最近の話を聞くことも出来た。
却説、次は観覧車!
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月華(プロフ) - 月瀬さん、お久しぶりです!更新の事は気にせず、ゆっくりと休んでください!大好きな月瀬さんのお体と心方が、凄く大事ですから! (2020年1月27日 12時) (レス) id: 158c59c866 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 沙世さん» リクエストありがとうございます!ぜひ書かせていただきます! (2020年1月10日 0時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
沙世(プロフ) - 乱歩さんと特大パフェを食べる話が読みたいです。リクエスト失礼します。 (2020年1月9日 23時) (レス) id: c4b11a12c3 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - るをさん» 了解です! (2020年1月8日 12時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
るを - 月瀬さん» できれば中原さんの反応も見たいです。できればなので書かなくても大丈夫です。他はとくにないです。 (2020年1月8日 12時) (レス) id: 2605d8b47c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まふ | 作成日時:2019年11月1日 17時