【文スト】霊感持ちの異能力者は毎日大変です。2

悪霊★怨霊★エレ○トリカルパレード ページ17

雨森 side


｢おや、誰かと思えば蛞蝓じゃないか。小さ過ぎて踏み潰しそうだよ｣

｢あ"？煩ェ、糞包帯野郎が｣

『｢…………｣』


依頼の途中である。
そして 彼らは任務前である。

なのに、この2人は目が合った途端に喧嘩を始めた。

横を見れば 目の死んだ芥川君が無言でその様子を眺めていた。
犬も食わない処か、(元)部下に飽きられているぞ。


そして何より……


『はぁ……最悪』


私は彼よりも目が死んでいるだろう。



〈ｵ"ｫ"ｫ"ｫ"……〉

〈う"ぁ"ぁ"あ"……〉

(((((略


『はぁぁああ……』


夥しい数の霊が2人に憑いている。
何故生きているのか不思議になるくらい。


よくこんな 悪霊★怨霊★エレ○トリカルパレード
な、状態で無事でしたね。



｢あー……糞、頭痛ェし肩重てェし…何なんだよ｣


でしょうね。


｢ｹﾞﾎｯ…ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ……中原幹部、そろそろ向か…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎ…｣


やばそうですね。



……因みにどんな風に見えているか説明すると…



おはぎ(餡子)を通り越して、赤福並。
え、分からん？

調べて下さい。




兎に角、やばいでしょう…？


私は今すぐにでも此処から全力疾走で逃げたいが、そうもいかない。
まず1つ目。
流石に此の儘 放置するのは可哀想な気がするから。

2つ目。
逃げようとすると

｢……………｣

『…逃ナイヨ』


羅生門に捕まる。
目からは｢1人 この場に残すなんてしないよな｣とでも言いたげな程 圧が送られて来るのだ。



『どうしたものか…』

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す