* ページ13
◆
早い夕飯を済ませ、僕は奥さんに案内された。
正直、厠も入浴も太宰さんと旦那さんが付きっきりなのは恥ずかしかったけれど
それ程までの事なのだと、改めて認識させられた。
「(怖い…)」
そんなことを、声に出さずも 心の内では思っていた。
窓は新聞紙が張り巡らされ その上にAちゃんの作った御札が貼られ、四隅には盛り塩が置いてある。
そして祭壇とは言い難い様な木の箱があり、その上には 小さな仏像が乗っていた。
「中島さん、もうすぐ日が暮れます。いいですか、明日の朝までここから出てはいけません。
私も主人も探偵社の方も、貴方を呼ぶこともなければ、話しかけることもありません。絶対に。
……そうですね、明日朝の七時になるまではここから出ないで下さい。いいですか、もう一度言いますが、絶対に出てはいけません。
ですが 七時になったら貴方から出て下さい。」
途轍もなく真剣な奥さんのその顔に、僕は黙って頷く。
思わず力の篭もるその手の中には、Aちゃんの御札。
『何か起きたら、仏様にお願いするんだよ。いいね』
Aちゃんが 僕の強ばった体を解すように、優しく抱き締めた。
──────────
八尺様、怖いですよね…
八尺は2.42mくらいだそうです。
祓えるかは分かりませんが、一応神様だと思ったので 祓え無い事にしました。
あと、他の作品では
『ぽ』 が多いのですが
不気味さを出したくて 『ポ』 にしました
126人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月華(プロフ) - 月瀬さん、お久しぶりです!更新の事は気にせず、ゆっくりと休んでください!大好きな月瀬さんのお体と心方が、凄く大事ですから! (2020年1月27日 12時) (レス) id: 158c59c866 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 沙世さん» リクエストありがとうございます!ぜひ書かせていただきます! (2020年1月10日 0時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
沙世(プロフ) - 乱歩さんと特大パフェを食べる話が読みたいです。リクエスト失礼します。 (2020年1月9日 23時) (レス) id: c4b11a12c3 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - るをさん» 了解です! (2020年1月8日 12時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
るを - 月瀬さん» できれば中原さんの反応も見たいです。できればなので書かなくても大丈夫です。他はとくにないです。 (2020年1月8日 12時) (レス) id: 2605d8b47c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まふ | 作成日時:2019年11月1日 17時